またも彼氏くんのワイナリー計画のため土地を見に行った時のエピソード。
今回見に行ったのは畑物件2件。山。Googleマップで位置を見せてもらって畑の写真頼りに行ってみたらばさ…
えっ?
えーーーーーーっ!
雪だぁ✨
「天国に着いたよ!」と目が輝いてる彼氏くん。標高770m、山の下に雲が降りて来ていて確かに天国感満載。
二人でテンションアップ!してるところ
ががががが…
(車進まない…雪なのにチェーンしてないからヤバいヤバい大丈夫なのこれ?汗)
雪にテンション上がり、景色にテンション上がり、車が進まず冷や汗挟んでーの雪の合間の地質にガレストロ=泥炭質(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを生産している地域にもこんな石があるらしいやつ)を発見しまたテンション上がる。
車中で大人二人ギャンギャンうるさい(笑)
まぁ結果、畑の位置がGoogleマップと写真だけを頼りにわかるわけないんだけど、何せ雪で全面覆われてて分かんないし。
とりあえず彼氏くん、買ったばかりのシャベルで土検査。
皆様、前方のオタク感満載の被写体と後ろに広がるトスカーナの雄大な天国風景のギャップが伝わりますでしょうか(笑)
2件目の畑は雪こそなかったもののずっと使われていないため自然の木や草が生えている。また畑だけの物件だと醸造スペースがすぐ近くにないとダメだ!とダダってこねる(品質維持のためなのは分かるよ)彼氏くん。
したらば、2件目、畑のすぐ手前のお家の壁に「ベンデシ」と書いてある。江戸っ子用語とかじゃないです。ベンデシはイタリア語で「売りますマーク=Vendesi」。
即座に私「聞いてみよう!」人生グズグズしてる場合じゃない!
彼氏くん半分冗談で受け答え「聞いちゃう?」とかなんとか言いながら畑の地質調査へ。
ちょっと土飽きたし、その隙に自由行動の私
「ピンポーーーーン」
鳴らしました。
見知らぬ人のお家に突撃ピンポン。
おじいさんが出て来たので「日曜のお昼にスミマセン、偶然通りかかったらお家の壁に売りますって書いてあったので」と説明。後ろから今度はおばあさんが出て来た。
(ミーヤキャットの巣穴から次々出てくるイメージ)
快く「こんなかんぢよ」と南イタリア訛りで説明してくれるおじいさん。
すかさずおばあさん「中も見せてあげなさい!その間にコーヒー淹れるから!ね!あなたたちコーヒーでもどう?飲んでいくでしょ?」と。
出た出たイタリア人の決まり文句「コーヒーでもどう?」だ。
促されたおじいさん下にあるワインを作っていた形跡のあるカンティーナや昔は子供4人と住んでいたという2階までお家ツアー開催。
あまりにも素敵で大きすぎてバジェットの3倍はするミニお屋敷+11ヘクタールの土地付きでした。
「残念だけど、うちらには大きすぎですね」と伝えてもイタリア人おじいちゃんおばあちゃんのおしゃべりは続く。
若い頃に南からやって来たこと、子供達が今はもう自立してそれぞれの家庭を持っていること…
しまいには孫の写真まで見せてくれる。しかもおばあさん小さくて丸っこくてジャージ姿なんだけど、見せてくれた孫が金髪お目々ブルーでクリックリでほっぺがほんのりピンク。まさに天使ばりに可愛い(笑)
「また田舎で散歩したくなったらおいで。いつでもコーヒー用意してるから。」
と突撃ピンポンした怪しいアジア人の私たちに言ってくれる。
イタリア人のこの情・懐の暖かさ!
たくさんお礼を言ってコーヒーが香るお家をあとにしました。
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