映画「鋼の錬金術士」の裏話を書いたので、映画「インフェルノ」の裏話もちょこっと。
トムハンクス主演、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ第三作目のインフェルノの撮影はここフィレンツェでも行われました。
私が別件でエキストラ出演したことがあった会社がフィレンツェでのオーガナイズを担当していたこともあり、またエキストラしないかと映画名は伏せた状態で早い段階で声がかかりました。(エキストラといっても日本人観光客①とかなんで、全然大したことないやつですよ。)
そのうち町ではトムハンクスが云々という噂が広がり「まじ?エキストラまさかこの映画?」という感じ。
ちなみに映画名は伏せて別名「ヘデッグ(=頭痛)」と公言されていました。みんなバレバレなんだから役者さんの椅子とか撮影用車に別名書かなくてもいいのに。しかも頭痛って(笑)
当初2000人ほどのエキストラが集められ、ウフィッツィ美術館やヴェッキオ宮内、シニョリーア広場などフィレンツェ中のいたるところが貸切撮影され交通も規制されました。
(さすが、ハリウッド、このウフィッツィ↓貸切ってさ…)
さて、ヴェッキオ宮の500人広間での撮影。
朝5時集合。外暗っ!(笑)
まずは指定の私服と小物を持っていってるので、衣装担当の人のチェックをもらう。ダメ出しの場合はあちらさんのずらりと揃えられてる衣装や小物からあてがわれます。
「目立たないことがエキストラの条件、なるべく溶け込む衣装!」と思って行った私。オッケーもらいました。
が、友達はなぜか目立つデッカイつばの帽子をあてがわれてました(そして映画後から見たらやっぱ目立ってたよ。笑)
ひまわり柄のアロハシャツでオッケーもらってるおばちゃんとかいたし…ようわからん(笑)
三日間ほとんどトイレや食事休憩もない状態で撮影。
ほぼずーーっと同じ動き。しかも無音。
シュールだったわー。
だってカメラ用の巨大なクレーンとトムハンクスとあのヴァザーリの壁画がある500人広間っていう組み合わせ。
普段はガヤガヤ観光客でごった返しうるさい場所。そこを無音でみんなゆっくり歩いて観光してるふりしてるんですよ。
靴の音がコツコツ、って聞こえるくらい。そこをトムが「うっ!あぁー」という痛そうな声だけ急に出すから、もぉー全身で日本人観光客の演技中の私、ヴェッキオ宮の中の彫刻指差して「すごーい!きれー!」(口パク)とかしながら実は後ろに目が欲しいぃーと悔しがってました。
真後ろでアカデミー賞受賞役者が演技してるっていうのに見えない!(涙)
休憩の間、よく見ると…
トム!首にナンカ刺さってるヨ!(笑)
トムは自分の血が流れてて首から注射器刺さってる姿を途中で自撮りしてました。お茶目だ。
ちなみに、トムはドゥオモ前の撮影で鳩を「ほーらほらほら♬」と言わんばかりに追いかけてる姿も目撃されてます。可愛すぎでしょう。映画の人柄まんまなんだね。
ハリウッドレベルの撮影、しかも監督は「アポロ13号」ロン・ハワード、そんなプロの創作の過程をほんの一部とはいえ、間近で見ることができてすごく面白かったです。
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