むかしむかし、ジャガイモばかり育てていた石の多い荒地がありました。
40年代、海外からやってきた裕福な外国人が多くこの地に住むようになりその中にブドウを植えたものがいます。
おフランスから連れてきたカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローたちは地中海の風に吹かれながらすくすく育ち、原産地呼称制度から外れていながら世界的に高く評価され、やがてスーパー・タスカンと呼ばれる高級ワインにまで成長しました。
まさにワインのシンデレラストリー(๑・̑◡・̑๑)
SassicaiaサッシカイアやOrnellaiaオルネッライアというシンデレラワインたちが生まれるボルゲリ村にほど近いスヴェレートでBulichellaブリケッラというワイナリーを30年以上前に立ち上げた宮川秀之という日本人がいます。
フィレンツェから車で2時間半。ここまでやって来たのは、他でもなくこの宮川さんにワイナリー立ち上げの話を聞くためです。「自分もワインの本場イタリアで日本人としてワイナリーを作りたい」と思っている彼氏くんにとってお会いしてお話しできるのはきっと良い経験になる。そう思ったから。
ご高齢ですし、お忙しい経営者の方にお会いできるのはまれなことなので、お会いするのは難しいかとも思ったのですが、再三ワイナリーに電話をかけ「一言ご挨拶できたら嬉しいです」とアポを取りお伺いしました。
15haの畑にはこの地らしいカべルネ、シラー、ペティヴェルドー、サンジョヴェーゼ、ヴェルメンティーノ種が有機栽培で育てられています。
畑とワイナリーそして秘密部屋(コレクションルーム)まで見学させていただきました。
最後に試飲しているところに、宮川さんが登場。
1958年、早稲田在学中にオートバイで世界一周を計画したエネルギッシュな宮川さんは80歳という年齢を感じさせないような方でした。
ワイナリーを仲間と設立して、様々なご苦労があったのでは?とお聞きしたところ
「僕にとっては、踊るために用意されたステージだった」と。
名言。
このワイナリーのワインはどれもエレガント、キレイでした。
シラー100%のロゼAfroditeはまるで桜あんぱんの上にのってる塩っぽい桜の風味。
数々の賞をとっているHideはシラー100%、22ヶ月しっかり樽熟成。完熟した果物やオレンジの皮。
Tuscanio Rosso、サンジョヴェーゼ100% さらっとしていてブドウの特徴が引き出されてて、少し葉っぱぽさ、最後にカカオさも感じます。
宮川さんにご挨拶できて本当に良かった。
http://www.bulichella.it/ja/ (ブリケッラの日本語サイト)
さて、この足でスヴェレートの村を散歩。
可愛らしい小さな町。
チェックしていたレストランが大当たりでここを万が一訪れるなら絶対また来たい!と思いました。
ちょうどいい気候でテラス席♪
メニューは(あるんだけど)イタリアらしくサービスさんが口頭で全部説明(笑)
なぜならその日の季節に合わせた料理がたくさんあるから。
イカスミの詰め物パスタにウニの泡ソース。
柔らかいハト肉。
豚肉を7種類の調理法で提供するプレート。
どれも手が込んでて一口一口が美味しかったです。
I’CIOCIO -Osteria di Suvereto
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(サイトが今一時繋がらないみたいなのでソーシャルの方を載せます)
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