メランポという可愛い響きの名前。
これはイタリアで一番有名な童話「ピノキオ」に出てくる犬の名前です。
私が知っているメランポはこのワイン↓
カステル・デル・ピアーノという小さな村の物語に出てきそうな山の奥にファームハウスを営みながらたった2.5haのブドウ畑から素敵なワインたちを造っているアンドレアさんとパートナーのサビーナさんに会いに行きました。
試飲会で一目惚れならぬ一口惚れして、「メランポ、めらんぽ♪」と6ヶ月間も呪文のように唱えながら待ち続け、やっと行くことができました。
ファームハウスは小さなおもちゃのお城みたいでとっても可愛らしい。
2匹のいたずらっ子のワンちゃんがお出迎え。
試飲の間、手をスリスリ「撫でて」と言わんばかりにやって来たり、畑を見てる時には木陰で枝を「はむはむ、びり〜」っと剥いたり、愛嬌たっぷり♡
シニョーリーナ(お嬢さん)ネコさんも挨拶に来てくれました。
2003年、ミラノからよそ者としてやって来たアンドレアさんとサビーナさんはここに一つ一つ自分たちで苗を植えました。
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ドゥレッロ、ピノ・ネーロ、メルロー、ポッレーラ・ヴェルメンティーノ・ネーロ(ここ近辺でしか見られない珍しい黒ブドウ)、メルラ(カナイオーロと遺伝子的には同じ品種)。
綺麗に手入れされた有機栽培で育てられてるブドウたち。
実は真っ直ぐに並んでるように見えるけど、苗を植えるとき、紐を引いて真っ直ぐになるように調節しているとき先ほどのいたずらワンちゃんたちが紐で遊んで邪魔するものだから、それを目印に植えたブドウの木…
途中でブドウの木と木の幅が狭くなって通りにくいところがあるらしい。
こらっ!(笑)🐶
アンドレアさんのブドウの育て方の知識には敬服します。
葉っぱの数や枝の長さ、房の切り方・残し方、収穫の時間(早朝)、ブドウの品種によって凝縮度や糖度などを調節するためにいろんな要因を経験で毎年判断しながら育てているのです。
醸造も同じように結果のための工夫があちらこちらにあり、そのための労力を惜しまない真面目な姿勢。
そんな風に造られたこの子たちが↓美味しくないわけがない!
ラベルはアンドレアさんのミラノに住んでいるデザイナーの娘さん作。どれも素敵✨
Lunalies
ヴェルメンテォーノ・ネーロ100%フローラルでピンクグレープの香り泡ワイン。エレガントなのに口に噛みしめる美味しさがある。
Piano Piano
白ブドウ3種を使って1年間シュールリー(澱につける)のおかげか重くないのに香りや口に含んだ時の味が噛むように美味しい。白だけど「ピアノ・ピアノ(ゆっくり、ゆっくり)」3〜4年待って、時間をかけて熟成させてからしか市場に出回らない。レモンの皮、ほんの少しパイナップル、タイム。3種のブドウをバランスよく組み合わせて複雑味がある。後味がまるくて柔らかい。
Pepe Nero
ヴェルメンテォーノ・ネーロ100%。イチゴやドライローズ、ミルトの葉っぱ、奥に黒胡椒(ワインの名前)。私、これが食卓にあったら幸せです♡
Melampo
ピノ・ネーロ100% 松や紫の実の果物、最後に少しだけカカオ感。ピノの良さをしっかり引き出してる。
とにかく香りが!
あぁ〜口に含んだ後ずーっと香りが残ってる(´∀`=)
「そういえば、メランポはどこ?」と聞いたところ、
昔パートナーさんが飼っていたこのワインの名付け親になったワンちゃんは残念ながらもう亡くなったそう。
試飲会でメランポのワインが飼ってるワンちゃんの名前と聞いていて「メランポに会いたい」と思っていたので残念でした。
確かピノキオの中のメランポも亡くなって、その後ピノキオがメランポの代わりになるシーンがあった。
見かけたら、是非飲んでみてください♪
メランポ🤗
https://www.casteldelpianolunigiana.it (イタリア語サイト)
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