フィレンツェの市場といえば中央市場Mercato Centraleが有名。
私が来た14年前から比べるとすっかり変わり、小綺麗になって観光地化されたなと感じます。
一階がお土産用のワインや食品、肉屋や八百屋。
二階が軽食もできるフードコートになっていて、ここはここで観光の時のオススメではあるのですが、昔風の市場の雰囲気ではなくなりました。
地元民が今も利用し続けているのが
メルカート・サンタンブロージョ
たまに気合を入れた料理の材料が欲しいときに私も買いに行きます。
(特に新鮮なお肉。ジビエも豊富なのでウサギやキジ、鳩肉に猪など楽しい食材の宝庫)
屋内市場の周りに果物や野菜屋さんを中心に服やお花屋さん。
屋内が肉屋やチーズ、生パスタなどを売ってる店舗。
今日はふらっと寄ったので何か良いものないかなと思いのぞいみたのですが、トリッパやランプレドット(もつ)を見ながら
「久しぶりにトリッパのミートボール作ろう!」
と思い立ちました。
順番の番号札を取っておじさまと会話しながら取り分けてもらう。
おじさん「何人分だい?なるほどミートボールか!」
私「ところで、生で食べれる新鮮なサルシッチャ(ソーセージ)は今日ある?」
おじさん「あるよあるよ!いくつ必要?」
なんて。こういう会話が好き。
このお肉屋さんは、お肉を注文し、料理してもらったものをお店の上の階で食べれるようになっています。
肉を裁いた人から直通です。すごい。
肉料理7.5€ トリッパのサラダ5.5€ 水60¢ グラスワイン2€…
お値段は割安ですね。
もう一軒このサンタンブロージョでおすすめな食事処はこちらのda Roccoダ・ロッコ。
その名も「ロッコのところ」
「どこで食べる?」
「da Rocco-ロッコのところだな」
という会話がそのまま店名か?と思う親しみ100%な場所。
メニューは季節や旬の材料によって少しずつ変わりますが、基本は生粋フィレンツェっ子の定番物ばかり。
シンプルなパスタやミネストローネ、アリスタ(豚肉版ローストビーフ)大きなミートボール、デザートの梨のオーブンカラメル焼き、クレーマ・カタラーナ(焼きプリン)。何食べてもハズレなし。とにかく安くて美味しい!
地元の美味しいものを観光の合間にさっと食べたい時はサービスも早いしオススメです。
名物おじいちゃんロッコに会えたら顔がほころびますよ。
さて、お家に帰って早速トリッパとランプレドット(もつ)のミートボールを作りました。
レシピは17世紀頃にも記述がある昔から作られているものなのですが、現在は家庭でもほとんど作ってるという人を聞いたことがありません。
前に大好きなレストランで出してくれたのが美味しくて感動。
我が家のメニューに加わりました。
内臓使ったミートボールなんて…って思ったら大間違い!
ふんわり柔らかくて、すっごくデリケートな優しいお味です。
私的にはひき肉バージョンより好きなぐらいです。
レシピはいろいろなバージョンがあるのですが、私はできるだけシンプルに内臓と野菜を使います。
トリッパのミートボール
トリッパとランプレドット(もつ) 400g
*(混ぜるほうが好きなので混ぜてますが、本当はトリッパだけ)
卵 1個
人参・玉ねぎ・セロリ
牛乳に浸したパン(粉)
削ったパルミジャーノ・レッジャーノチーズ
お好みでハーブ(ナツメグ・タイム・マジョラムなど入れました)
ほぼ日本のハンバーグと同じ感じですね。
ここにハムやラードを入れるバージョンもあります。
みじん切り野菜類をオリーブオイルでしっかり炒め、牛乳に浸しておいたパンと卵、チーズ、フードミキサーで適度に細かくされたトリッパとランプレドットを混ぜます。
ちゃんとしたお肉屋さんで下処理された内臓はほとんど臭みがないのでそのまま使えますが、念のため一度下ゆでしてもいいかもです。
混ぜた時点でハンバーグより緩い感じだと思いますが少し小麦粉を入れて丸めやすくなるように調節。
丸めて、小麦粉にまぶし、多めのオリーブ油を引いたフライパンで揚げ焼き。
別にトマトソースを作っておきそこに入れて少し絡めたら出来上がり☆
今回は夏なのでトマトソースにはミントを少し足しました。
ローマの方ではトリッパ料理にはミントを入れるんです。
冬ならクローブに変えたいな。
是非皆様もお試し下さい♪
オマケはこちら、生サルシッチャ。
ちゃんとした肉屋さんで、買った当日にだけできる技。
生のソーセージを半分に開き、かりふわパンにのせていただきます。
トリュフオイルなんてあればよかったのですが、今回はピンクペッパーで😋
Mercato Sant’Ambrogio
Piazza Ghiberti, Firenze
月曜〜土曜 7時〜14時
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