イタリアに来るまで知らなかった黄金コンビがあります。
それは…
パン✖︎バター✖︎アンチョビ!
罪深い組み合わせですよこれは。
先日、フィレンツェ中心地、ドゥオーモのすぐ近くにあるEATALYにふらっと入りました。
昔、私が来た頃はこんなおしゃれなものはございませんでした。
(前は本屋だったな…)
日本にも展開している(た?)のでご存知の方もいるかと思います。
観光でフィレンツェに来て、お土産に丁度いいものをパッとお買い上げしたい方にはおすすめですよ。
パックに入ってるお菓子なんかはイタリアではあまり見かけないのですが、ここには可愛いパッケージのものもありますし、食べ物系のお土産向きのものはほとんど揃っています。
2階がワインコーナーになってるので、そちらも是非。
で、ここをウロウロしてると、おぉ!なんか面白いぞなんだこれ!
Alacciaという魚の塩オイル漬け。
いつも買うシチリアのアンチョビの塩漬けよりも身がでかいです。
しかもプレジーディオ・スローフードの印が付いてます。
ちょうどアンチョビ切らしてるし、お家に連れて帰りました。
このアラッチャという魚はニシン科の仲間で30cmまで成長することも。
シチリア本島からさらに南にあるランペドゥーサ島という小さな、世にも美しい島で生産されているものがプレジーディオ・スローフードの指定を受けています。
他の青魚と同じく消化にもよく、オメガ3、プロテイン、リン、ミネラル、ビタミンも豊富。
シチリア近郊では多く生息していて、1800年代、すでにランペドゥーサの海綿(体洗うスポンジ的な)は有名で、漁師さんたちは海綿探しの長い船旅(時には3ヶ月にも及び、チュニジアやリビアまで足を延ばしていた)の最中このアラッチャを釣っては船での食料にしていたそうです。
昔ながらの漁業は丸く囲んだ網でつり上げる方法。この方法だと底を引きずっていく網よりも海底へのダメージが少ないのです。最高全長22mの船は5月〜11月の間、夕日が沈むころに出航します。
暗く、静かな海でなければこの漁は成功しません。
船先に付いたランプをつけ、その光に寄ってくるプランクトンを餌にするアラッチャを直径150mにも達する円形の網で追い込みます。
すぐに船上で仕分けし、氷で冷やします。
港に着いたら即、裁かれ、塩に浸けられその状態で3〜4ヶ月ねかせられます。
その後塩を洗い落としオイルにつけられます。
80年代まではこの漁業をしていた船が20ほど残っていたそうですが、なんと今現在二つしか残っていません。
変化が多い現代、イタリアへ入ってくるアフリカからの難民の船、アグレッシブに漁業を行う他国の漁船(ギリシアのキプロスやチュニジア、日本のマグロやカジキマグロを獲りにくる漁船も入っています)それらが海の生態系を崩しています。
また、燃料の価格が上昇しているのも問題。
結果、昔ながらの漁業を行なっていた漁師たちは生計が成り立たなくなってしまったのです。
プレジーディオ・スローフード「食の方舟」は絶滅しかけている食材だけでなく、こういった伝統的な生産の方法、生産者を守るためにもその証を授けています。
カリカリに焼いたフランスパンに美味なフランス発酵バターとこのアラッチャを乗せて、上にちょっとだけ手作りのパプリカのジャムをのせました。
(黄色いのがバターで奥の白いのはクリームチーズ)
この小さなパンの上には、真っ暗闇の綺麗な海で漁をした生産者の苦労が乗ってるんだなと知っていると、その一口を大切に食べようと思えます。
美味しいです、ありがとう!と感謝して食べれる。
アンチョビよりも身がしっかり厚く魚感があり本当に美味しいです。
見かけたら是非食べてみてくださいね。
EATALY FIRENZE
https://www.eataly.net/it_en/shops/florence
ブログランキングに参加しています。
ポチッと押していただけたら
ランキングアップにつながります♪
にほんブログ村
アンチョビ~(^.^)
私も大好きです。イタリアに行った時、大量購入しました(^^;
私の今のお気に入りは、アンチョビキャベツです(*^^)v
いいねいいね
こんにちは😃
重たい瓶を大量購入するなんて、相当お好きなんですね(笑)
アンチョビキャベツ私もやりたいです!
隠し味にトスカーナ風のレバーペーストに入れるのも美味しくて気に入ってます♪料理の味をレベルアップしてくれますよね(^^)
いいねいいね
最近はネット購入ができるので、以前ほどあまり買わなくなりました(^^;
飛行機の重量制限も厳しいですし”(-“”-)”
以前は33㎏とかでも普通にスルーしてくれたのに…(上限20㎏で)
レバーペースト、おいしそう\(^o^)/
やってみます(^_-)-☆
いいねいいね: 1人