前回、ちょっと変わったオススメ美術館としてご紹介したモネ展が終わり、レオナルド・ダ・ヴィンチ展になっていたのでちょっくら偵察に行ってまいりました。
5月から始まった今回のダ・ヴィンチ・エクスペリエンス展は2018年11月4日まで開催されています。

モネ展と同じように古い教会内を利用したプロジェクションマッピングとヴァーチャル・リアリティー体験でダ・ヴィンチの生涯を追うように発明品や絵画が映り出されます。
実際の模型を触ったりもできて子連れでも楽しめるかと思います。
ところで、ヴァザーリの芸術家列伝にはダ・ヴィンチの面白い話がいろいろと残っています。
容姿端麗、当時としては異質の髪の毛も髭も長く伸ばして派手な色の服装で颯爽と石畳の上をお供を連れて闊歩するレオナルド。
それに対し、鼻は幼年時代の喧嘩で曲がっていて人付き合いもよくない偏屈ジジイなミケランジェロ。
そんな二人を比べたら、まぁそれは仲が悪いのも納得ものです。
ちなみに私は偏屈ミケランジェロが好きです。
レオナルドさん、ある時、お父さんに知り合いから頼まれたイチジクの木で手作りされた盾に絵を描いて欲しいとお願いされて「いいよ」と引き受けたそう。
その盾あまりにブッサイクだったので、まず火で均して、職人にお願いしてツルツルにした挙句漆喰も塗ってからやっとこさ「さて何を描こう」と…(完璧主義だなぁ笑)
「見たものが恐れおののく盾にしたい」と思い、蛇やトカゲ、蝶、コウモリ、なんかの生き物を集めて部屋にこもって解体してつなぎ合わせた生物を盾に描いたらしい。
うぎゃお((((;゚Д゚)))))))
部屋はもちろんかなりの死臭、でもレオナルドは全然気にしない。
そんなレオナルドさん
ヌーベル・キュイジーヌの先駆けとも言われていいます。
実は実は!
昔、あの「ヴィーナスの誕生」なんかでも有名なボッティッチェルリと共同でレストランオーナーをしていたことがあるらしい。
その名も「Tre Ranocchiaie」三匹のカエル。
名前からして、もしや…
メニューには↓
ヤギの煮込み (゚∀゚)
羊の内臓料理 (゚ω゚)
揚げカエル ( ̄∇ ̄)
やっぱり!(笑)なかなかのメニューのようですね。
しかも手書きメニュー、レオナルド例のごとく鏡文字で客読めない(笑)
ので、ボティッチェルリがイラスト入れたって。
二人の天才の手書きメニュー貴重だわぁ〜
この「三匹のカエル」以前にレオナルドはサービススタッフとして働いていた「三匹のカタツムリ」というレストランで、なぜかコックさんが急死したため急にコック長に昇格したことがあります。(なんで名前似てるんだろう。三匹の動物店が流行っていたのか?笑)
そこで「洗練された量」の「洗練された飾り付け」(まさに星付き?!)を提供したものの(美しいぃ〜く切られたスライス人参にちょこんとアンチョビ載せるとかね。笑)
たらふく食べたいフィレンツェ市民に怒られて追いかけ回されたとかなんとか…(-.-;)
その後、ミラノへ移りのルドヴィコ・スフォルツァ公の元にいたレオナルドさん、晩餐の時にどうやら芸術的な建築模型をぷるぷるのゼリーで作ったらしいですよ。
なんでこう昔の天才たちの逸話って面白いんでしょ。
展示会から話が広がってしまいました。
レオナルドファンな方、もし興味があったら是非足を運んでみてください♪

Da Vinci Experience
http://www.davinciexperience.it/?lang=en
SANTO STEFANO AL PONTE
Piazza Santo Stefano, 5
50125, Firenze (FI)
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ミケランジェロのが偏屈だったんですか~。レオナルドの方だと思ってました。
ダヴィンチの作品って、なんか暗いような怖いような…。
ただ、あの時代の解剖してまで人体を描いたということはすごいと思います。
私もミケランジェロのが好きです。
あとはラファイエロも好きですが、ボッティチェリも好きです。
単なる感覚です。美術はそんなに詳しくありません…(*_*;
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天才ってどこか変人が多いですよね^^;
感覚が一番大切だと思います!
裏にある人間くさい話を知るのは興味深いくて好きです。でも美術は鳥肌たつか、感動するか、衝撃受けるかとかそういうのを私も大切にしてますよ!
あるあるですが、フィレンツェに住んでるとなかなかボッティチェリもラファエロも、ミケも見に行く機会がないです〜近いと行かない名所( ̄∇ ̄)
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私も裏話は好きです(^^♪
ただ私の場合は、さいとうちほの「花冠のマドンナ」での知識ですけど…(^^;
その作品で、チェーザレ・ボルジアに憧れました(^^♪
そういえば、ピサの斜塔で子供にチェーザレって呼んでるお父さんがいて、
イタリアでは一般的な名前なのかなあ?なんて思いました。
近すぎると、いつでも行けるから~的な感じなんでしょうね。
でも、フィレンツエは街自体が美術館ですからね。羨ましい限りです。
ワインも食事もおいしいし(^.^)
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「花冠のマドンナ」読んだことないですぅ(~_~;)
でも、惣領冬実の「チェーザレ」ボルジアはすっごく好きです。歴史物いいですよね〜
知り合いにチェーザレは残念ながらいないなぁ(かっこいい名前だな、羨ましい子だ)でもミケランジェロはいますよ♪
短期の仕事の時に、レオナルドとラファエロとミケランジェロっていう3人が揃ったことがあります(笑)
イタリア人に「日本って素敵ね!行きたいわー」って人気ですよ。うちの娘も息子もいっつも日本行きたい行きたい言ってますよ( ^ω^ )
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チェーザレ君(多分3歳くらいだったけど)超かわいかったですよ。
ミケランジェロがいるんですか??
っていうか、3人揃うってすごいですね。
日本だとあんまり、偉人の名前って付けないから、なんか不思議な感覚ですね。
イタリア人は親日って聞いてましたけど、実際、そういわれるとうれしいです。
お子さん、いらしたんですか??
勝手にすごくお若い方だと思っていました。
アイコン写真から…。
いや、すごく若いと思います(^_-)-☆
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確かに!信長とか龍馬なんてあまり聞かないですよね。こっちは名前はおじいちゃんの名前使うとか使い古し戦法見たいです^^;
携帯に同じ名前が多くて困りますキアラさんが4人、シルヴィアさんが3人、ダニエレさんが3人とか…ややこしい!(笑)
子供は二人いるんです♪
若いって言ってもらえて嬉しいです〜
友達に顔出ししろって言われてるので、写真苦手ですが、たまに登場してみます(^ ^)
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確かに、おじいさんの名前とかありますね。
同じ名前がたくさんあると大変ですね。
そう考えると、日本はいろんな名前があるな~って思います。
naturalwainetuscanyさんは、若いですよ~(^.^)
お友達に顔出ししろ~って言われてたんですか~。
では、登場される時を楽しみにしています(^^)/
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