寒くなるとジビエと赤ワインが美味しい季節になったなぁーと思います。
誕生日記念に大好きなレストランへ昼食に行きました。
フィレンツェ郊外、車で30分ほどの山の中にある「Artemideアルテミデ」は私の中で隠れ家的な場所。
なのですが…スローフード協会の理念に叶ったオステリアとして「オステリア・スロー🐌」として選ばれています。なので、知る人は知っていて、日曜ともなれば予約が取れないこともあります。
ここのオーナーはシモーネとマッシミリアーノ兄弟、仕入れから畑の世話からキッチンからサービスまで(人が多いとサービスは助っ人がいますが)彼らがやっています。
そして、ここの得意料理はお店の名前が「アルテミデ=狩猟の女神」なだけあって、イノシシ肉や鹿肉、キジなどのジビエ肉。
実は前回来た時、マッシミリアーノがいなくて、聞くとイノシシに猛突進されて足を大怪我したと。
巷では、イノシシ肉をいつも料理してる彼、「イノシシに逆襲されたね。」と言われてます(^◇^;)
ということで未だリハビリ中のマッシ不在。
今回もシモーネが対応してくれました。でもマッシ早く戻ってきてほしいです。
席に着いた途端、メニューガン無視で「大丈夫!僕が準備してあげるよ!」と裏メニューのイノシシの生ハムやトリッパのミートボールや手作りのジャムを添えたペコリーノチーズなんかを持ってきてくれるのです。
心をわかってくれるサービス、素朴だけど素材にこだわった料理、相反するお洒落な内装、ワインセレクションも文句なしに小さい生産者や地元を中心に集めてあります。
実はどうしてもテーブルで座ってじっくり料理と合わせながら顔を突き合わせて飲みたかったワインがありました。
他の候補のレストランにはなかなかなかったのに、さすがアルテミデ!ありました!
G.D.VAJRAヴァイラの「Kyè」(フレイザ種)です。
試飲会でヴァイラ家の眉毛が濃い息子くんが語ってくれた家族伝説はブログに一度載せていますが、その時の強烈な出会いからずっとファンです。
香りがたまらないんですよ。
このフレイザ種のワインとともに今回選んだのは、
前菜に特製レバーパテとパッパルデッレ(トスカーナの伝統料理。パンや野菜を一緒に煮込んだもの)
オレンジピールが添えてある絶品パテは絶対欠かせません!
いつ食べても唸るほど美味しい!
なんでこんなに滑らかに、そしてオレンジのソースとバランスよくできるんだろう。
プリモは
手打ちパスタと鴨肉のソース。
ひき肉じゃなくてしっかりお肉がゴロゴロ入ってて鴨肉をしっかり味わえて嬉しい。
こちらは鳩の詰め物パスタにシンプルなバターとハーブのソース…がたまらない美味しさ。
酸味、棘のある森の果実、森のハーブ、タンニン全てがグラス内でハーモニーになってるヴァイラのワインにぴったり合います。
セコンドは裏メニューの猟師さんから直接仕入れたという鹿肉の煮込み。
スパイスのパプリカやターメリック、ジュニパーベリーが隠し味に入ってます。
野生のお肉ってしっかり鉄感のある味がする。贅沢なものを頂いてるなと感謝。
デザートはシモーネが気を利かせていろいろ味見できるように盛り合わせてくれました。
擦った人参とピスタチオ、ヘーゼルナッツを使ったケーキ(小麦粉なし)や機械を使わずに手作りしたピスタチオのジェラートとヘーゼルナッツのジェラートなどどれもこだわりのあるものばかり。
フィレンツェの町中にあるレストランではないので行きにくいかもしれませんが、そして私の秘密の隠れ家なので大声では言えないですが(^_^;)
もし車でトスカーナ旅行なんてする機会があったら、是非行ってみてください。
すっごく幸せになれる場所です☺️
Ristorante Artemide
Via di Galiga, 21, 50065 Molino del Piano FI
火曜日が定休日です。
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