ワイナリー・アグリツーリズモのファットリア・ラヴァッキオでは数日前にヴィンサントの仕込みが行われました。
ヴィンサント、イタリア語で「聖なるワイン」を意味するこのワインはトスカーナ地方の白ブドウTrebbianoトレッビアーノとMalvasiaマルヴァジアから造られる甘口ワイン。
偽物が多く、ヴィン・サンティーノなんて言われるものがスーパーでも売られていますが、ラヴァッキオのは正真正銘の伝統的な「聖なるワイン」です。
甘口ということは元のブドウの糖分が高い。
どうしてるかというと、砂糖を添加したり煮詰めるのではなく、9月に収穫した白ブドウたちを3ヶ月もの間まずレンガ造りの吹き抜けの建物で陰干しします。
3ヶ月ほっとかれたブドウ、こんな感じでした。
これを潰して、カラテッリというバリックよりも小さい木樽に入れる作業を先日行っていたわけですが
この後どうなるかというと…
6年蓋したまま放置!
通常は3年でいいのですが、ラヴァッキオは6年そのまま待ちます。
中でどうなってるか分るのは生まれた子が小学校1年生入学するまで待たないとわからないという忍耐(笑)
美味しいのができるか賭けじゃない?と思うのですが、素晴らしい出来のヴィンサント、我が家で食後に飲んでます。
アルコール度数は16度。
発酵の時、イースト菌たちはいそいそと糖分をアルコールに変えながら周りの敵酵母たちを倒すのですが、悲しいかな生き残ろうと自分で吐き出したアルコールに自分でやられて16度あたりになると死滅してしまいます。だからこの度数に達すると自然に発酵が止まります。
ドライアプリコットやドライいちじく、メープルシロップ、煎ったヘーゼルナッツの香り。
ちょびちょび飲みます。
トスカーナではカントゥッチというアーモンドのビスケットを浸して食べるのが伝統的な食べ方ですが、私たちはちょっと臭い系のブルーや白カビのチーズに合わせたり、シナモン入りやダークチョコのケーキに合わせたりします。
さぁ、今年仕込まれたブドウたちは美味しくなるかなぁー
2025年をお楽しみに♪
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すごい手間がかかるものなんですね~(@_@)
しかし、その手間こそが重要なんでしょうね…(^^)/
カントゥッチ、フィレンツェに行った時に、お土産で買いました。
恐ろしく硬かった記憶が…、違うかな??
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当たりです!それですそれ、えっらく硬いやつです(笑)なぜならイタリア人はビスケットは液体に浸して食べる習性があるのです( ̄∀ ̄) 次回いらした時は是非ヴィンサントもお試しを♪
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そうでしたか…”(-“”-)”
液体に浸すなんて知らなかったから…(>_<)
次はヴィンサント、チャレンジします(*^^)v
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