クリスマス・イブ、モデナまで日帰り旅行してきました。
夜は前調べで面白いレストランを見つけたので予約して行ってみたところ大当たり!
私にとってレストランとは全てトータルで「いい時間を過ごせた」と思うことがいいレストラン。
出てくる食事、材料、シェフやサービスの気遣い、ワインリスト、雰囲気。
Castelvetro di Modenaカステルヴェトロ・ディ・モーデナというこの小さな町にあるLocanda del Feudoロカンダ・デル・フェウドはこの全てがパーフェクトでした。
なんて大満足な時間を過ごせたことか!と思える場所です。
行きにくい場所であることは承知で、もし近くに行く機会がある人にはオススメしたいレストランです。
行ってみて気づいたのですが、ミシュランのフォークマークがついてますね。
予定より1時間早めに町についてしまったのですが、何せイブなのもあり、広場の可愛らしい時計台のライティング以外はお店も全部しまっていて寒い。
この日は霧もすごかったです。
無理は承知でレストランに行ってみると準備中のキッチンスタッフの方が快く
「君たちの家だと思ってくれていいよ」とメニューを見ながら待たせてくれました。
ネットの写真で見たワインセラーの前の特等席へ♡
ここを選んだ一番の理由はワインリスト。
すごいんですここ。
かなり珍しいセレクション、しかも後から聞くと90%はナチュラルワインだとか。
そして古い年代ものがここまで載っているワインリスト出会ったことありません。
2005年のヴァイラのバローロ、2005年の地元の(泡じゃない)ランブルスコ、ビオディナミ農法を実践しているボルドーのラピュイ、お友達生産者のミケーレ・ロレンツェッティさんがブドウ畑の枝分けしてもらったフランスの生産者のナチュラルワイン、なんだこのセレクション!
ワクワクするワインリストを見ながら開店までの1時間があっという間に過ぎてしまいました。
だって分厚いんだものリスト。そして、ここボトルを買って帰れるんです。
来る前から買うつもり満々の彼氏くんウンウン悩んでます(笑)
食事メニューは夜38ユーロのコースメニューをアラカルトから自分で選べます(二人で同じものをオーダーすることが条件)アンティ・セコンド・デザートでなかなかお安い。
これにプリモを加えたい場合は追加できます。
アラカルトにはそれぞれ3種類ぐらいの選択肢があるもののどれも一品一品美味しそうで悩みます。
私たちが選んだのは、まずアンティに半熟卵とジャガイモのスプーマにカリカリした香ばしいネギ、そして大盤振る舞いのトリュフ♡
なんかもぉ「美味しいものを口に含んでもぐもぐしてる、今美味しいものが口に入ってる、うんうん。」と幸せな気持ち。材料の組み合わせが堪らないです。
プリモはスモークガチョウ肉を詰めたパスタ。カカオ豆のバターソースにオレンジの粉が少しかかっていてこれも組み合わせが絶妙。
悩んで選んだワインは2006年もののピエモンテ州のバルベーラ100%。
12年経ったコルクってこんななんですね。ちゃんと天然コルク!
支配人・ソムリエと思われるアンドレアさん(超イケメンでスリーピースのスーツをかっこよく着こなし、さらに冗談混じりで気持ちいサービスができるプロ!最高級のサービスです。)開けた後にコルクが均等に濡れていること、線が入っていないこと、これでいい状態なのがわかるよと教えてくれます。
実は従兄さんがこのコルク会社で働いているそう。
ワインを愛してやまないのが伝わってくる彼のセレクションのワインセラーには小さな生産者のものがずらり。生産者と知り合ってから仕入れているのがわかります。
IGEA、まだバルベーラの赤い実酸味を残しているけれど、口先は丸くてシルキー。
オレンジ風味の胡椒やジュニパーの香りがパーン!ときます。
これがスモーキーなお肉とカカオ豆の風味にすごく合う。
ちなみに、どこまでこのレストランのディーテールが素敵かというと、出してくれたワインを注いだグラスがリーデルのソムリエグラスっていう。(絶対割れない(^◇^;))
そして、パン。たかがパン・されどパン。
プリモまでは自家製のオリーブオイルパンとグリッシーニが出されていましたが、セコンドとともに自家製パン第二弾がやってきました。す、すごい…
手前からクミン、オリーブ、カモミール、パンチェッタ、ひよこ豆のパン。
クミンはカレー感はなく、薬系の面白い風味。
オリーブはカリカリ、カモミールはちゃんとカモミールのお花の風味がふわっと来てしっとりしたパン。
パンチェッタはスコーン風、ひよこ豆は意外にデリケート。
どれも個性がちゃんとでていて美味しい!
セコンドのローリエにマリネした鳩肉とアーティチョークのピュレと食べました。
肉の…肉の火の通し具合がパーフェクト。柔らかさが尋常じゃない。
そしてジビエの鉄分感がうまい!
ワインも食事も美味し過ぎてずっとうんうん唸ってました。
最後のデザートはとある老舗の登録されたカカオやヘーゼルナッツのケーキTorta Barossiにもったりもったりしたザバイオーネソース。
選ぶときにサービスのおじさまは歴史から語ってくれました。
素晴らしです。お客さんへ出しているものへの知識と愛!
帰りに4本もワインを購入し、お会計しているときになんとオープン前に席へ通してくれたキッチンのスタッフさんからドルチェをお土産にいただきました。
「また絶対来ます!すごく素敵な時間を過ごせました。」
とお礼を伝え、ホクホクした気持ちで帰宅しました。
Locanda del Feudo
https://www.locandadelfeudo.it/en/restaurant/
Via Trasversale, 2 – 41014
Castelvetro (MO), Italia
Telephone: (+39) 059 708711
Fax: (+39) 059 708717
Mail: info@locandadelfeudo.it
ブログランキングに参加しています。
ポチッと押していただけたら
ランキングアップにつながります♪
にほんブログ村