ピノ・ネーロの生産者パオロさんとマヌエラさんとお昼ご飯♪

投稿日:

何度かご紹介しているトスカーナで珍しくピノ・ネーロでワイン造りをしている Il Rio イル・リオへ行ってきました。

前回畑を見せてもらったのはちょうど収穫後で寒かった記憶があります。

畑は季節によって顔が全然違う。

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トスカーナでは今30度越えが続いていて今週は40度まで上がるみたいです。

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青々と生い茂ってる畑には天に手を伸ばしたりそれぞれ手を繋ぎあってるようなツルが伸び伸びとしていて、高い仕立てでアーチ型になっている葉っぱのトンネルの下にピノ・ネーロが青い実を膨らませていました。

繊細なピノ。

太陽から守ってあげて、実の熟成はゆっくり、その間に香りの元になるフェノールの熟成が進むように、このパオロさんが考えた仕立てにはちゃんと理由があります。

下にある畑と上部にある畑では若干の育ち具合に差がありました。

ピノ・ネーロのクローンが下の畑の方が樹勢が抑えられたものを使っているから。

この時期、畑では葉っぱの間引きと伸びているツルを少しワイヤーのところに触れるようにかけてあげて方向づけてあげたり…

畑の見回りを今朝もしていたそうです。

葉っぱで品種の見分け方を教えてくれました。

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台木のアメリカ品種は中へ切りこむような形ではなく丸い感じ、対してワイン用品種Vitis Viniferaのピノ・ネーロは葉っぱの形が星形みたいになっていて切り込みがあります。

上の畑からの眺め。

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絶景です。

2018年のピノ・ネーロを樽から試飲させていただきました。

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うっひゃーーーーーー!!

香りが!

心がとろけます。

思わず笑顔になっちゃう。

今、バリックに入っていますが、この後さらにコンクリートタンクで熟成、その後瓶で熟成、市場に出るのはまだまだ来年。

つまりまだ全然完成から遠いはずなのに、すでにこの香り!

スーッとしたミントにも似てるような香りが口の中に余韻として残ります。

ピノ・ネーロの生産で有名なのはブルゴーニュやイタリアならば北の方のトレンティーノ・アルト・アディジェと概ね寒い地域。

トスカーナはそれに比べると温暖ですが、パオロさんが畑を持っているヴィッキオ地域はアペニン山脈の麓、水は綺麗な軟水で気候が冷涼です。

そして仕立てや醸造の工夫の中からこの綺麗で、エレガントなワインが生まれるんだなと納得できます。

ちなみに彼氏くんはこの地域の畑を狙っていて、この恵まれた自然環境を活かしてイタリアではまだ誰もやっていない甲州ブドウを使ったワイン造りを目指しています。

畑にはメリッサやニピテッラなど無数のハーブが生えていて、まるでそのハーブたちの香りがするような野性味のある香りがします。

ここは本当に自然のまま育てていて、畑の間にさくらんぼや杏の木があったり、周りの動植物が美味しい葡萄を作る手助けをしてくれると言うパオロさんの信念がわかるように、蛍までたくさん集まっています。

お昼ご飯は先ほどの木樽から頂いたワインをグラスに持ったままご自宅へ。

シンプルなパスタのお供になんと幻の白ワインがっ!!

何年かファンなのに生産数が少なすぎてすぐに売り切れちゃうパオロさんの白ワイン。

通常はソーヴィニョン・ブラン100%のものとシャルドネとピノ・ネーロを一部加えたものの2種類があります。

2018年は白の生産量が少なかったためこの3種を混合した一種類のみ。

香りが、ふわっ〜ときます。

口に含むと気持ちのいい酸味と共通するハーブ感。

あぁ、いいね。

美味しいね。うんうん、となります。

パスタにもすごく合います。

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「なぜ、ピノを白に混ぜようと思ったの?」と聞くと。

「おっ!いい質問だね!物語がね、始まるよ(笑)」

パオロさんはとってもお茶目です。

「2002年にね、霧と雨と霧と雨と、ってぶどうの生産がひどい年があったんだ。

白ぶどうはバリック一樽分にも満たない収穫量。さぁ、どうしたものか。

パオロ・チェッリーニは閃いたんだ!

黒葡萄を足そうと。

完成するといいできでね!!

俺はすごい発明をしたかもしれない!と思っていたら、実はシャンパーニュ地方では伝統的にずっと昔からそうやって造られてるって言うじゃないか(笑)」

知らなくてやったんだね。すごいです(笑)

パオロさんは昔アーティストでジュエリーを作っていました。

畑を始めたのは90年代。

2haの畑を購入して自分で植えたブドウたちで工夫を続けながらワインを造っているのです。

友達生産者からおすそ分けしてもらったと言う

手作り生サルシッチャ♡

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そしてチーズをゴロッと切ってくれました。

ハーブのものとトリュフの香りがするペコリーノ!!

付け合わせの野菜は彼らの畑のものです。

贅沢、です!

最近色々な人に聞くのが好きな質問があります。

「うん、私今この時幸せ!と思える瞬間はどんな時?」

聞いているといろんな人の価値観がわかります。

本質と言うか。

「幸せっていうとなんだか大げさに聞こえちゃうね。この歳になるとね、色々考えるからね。

幸せって言うか、満足って言おうかな。

そうだな、例えばね、畑で仕事してるだろ、それでパッとトカゲが自分の畑の木にいた時は、あぁっ、て思うな」

パオロさんはブドウの木の根元で冬眠してるトカゲを殺さないために土を掘り起こしたりできないと言っていました。

トカゲや、自然に生えるクローバー、ハーブ、周りの環境が大切なことを知っているから、手作業で手間も時間もかかる方法で丁寧に汗を流しながらワインを作っているのです。

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トカゲが走っているのを見るのは、その苦労が報われているんだな、と思える瞬間なんだろうと思います。

これ以上でもなく、以下でもなく。

毎日の積み重ねを大切に生きているご夫婦。

そんな彼らのワインやっぱり美味しいなと心に届きます。

 

 

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