すっかり秋…仕事や試験と怒涛の日々で更新ができなかったのですが夏の思い出に少しお付き合いください。
ニース旅行に行ったらぜひオススメした場所がワイナリーChâteau de Bellet
ニースの裏に広がる丘はAOC Belletというワイン生産地。
ここはなんと9生産者しかいない小さなAOCなんです。
その中でシャトゥー・ドゥ・ベレは18世紀から歴史があり観光客向けにワイナリーツアーをちゃんとサイトにも記載していて英語のツアーもあります。
急な予約にも対応してくれ、当日予約できました。
ロケーションが…みよっ!これを!
童話の挿絵みたいな教会とそれを囲むブドウ畑。
教会の中の奥がオフィスになっているというなんともフランス風オシャレな仕事場。
まずはブドウ畑を見学。
収穫目前、一番早くに実が熟すシャルドネが鳥害にあわないように緑のネットがかけられていました。
プロヴァンスはロゼが有名ですがこのワイナリーは特に白に力を入れていて樽にもこだわって造っています。
生産の50%が白 (Rolle, Chardonnay)、30%が赤 (Folle Noir, Grenache)、残り20%はロゼ(Baracket)。
ニースの町の海岸に行くと砂浜ではなくゴロゴロした石の海岸であることに気づくと思います。
同じように標高200〜400mのこの畑にも石がゴロゴロと混ざっていて、水はけがよく、これがブドウの木の根の深さに関係しています。
教会の横に2010年に新しく作られたモダンな醸造所ではつい先日結婚式があったとかで飾りのリボンが少し残っていました。
螺旋階段の上がブドウの収穫後に仕分けなどのスペースになっていてのタンクの上部が見えます。そのままタンクへ入れ、下の階の醸造や木樽の部屋へつながっていてとても合理的。
完全に除梗され赤は4〜6週間のマセレーション、白とロゼ用のブドウはコールドマセレーションをそれぞれ18時間、6〜12時間されます。
全て手作業、酵母を足すこともしません。
白は10ヶ月の木樽、赤は18ヶ月木樽で熟成。
色々と話を聞いていると試飲したくなってきますね!
試飲するのはなんと教会の地下の部屋。
素敵すぎる😭
まずは白から。
樽由来のバターやヴァニラ、くるみ、アーモンドの皮のような風味が特徴的。ちゃんと酸味がありそれがバランスをとってくれています。
ロゼは香りに華やかさがあるのに対して口はしっかりしてます。ローリエやタイムのハーブ、スイカやすもものニュアンス。
赤はまだタンニンが若い感じがしますが香りがふわーっと広がりカシスやプルーンなど黒い果物の感じ、酸味もありバランスが取れていて美味しい。
どれもちょっと特別な日に開けようと思えるワインです♪
Château de Bellet
https://www.chateaudebellet.com//en/index.php
Château de Bellet S.A.S.
482, Chemin de Saquier
06200 Nice