Borgo Divino試飲会 週末のワインたち前編

土曜日、彼氏くんの働いているファットリア・ラヴァッキオのワイナリーが参加する試飲会へお供。

この週末、実は日曜日にイタリアで一番古くからあるナチュラルワインの試飲会を控えていて身体が保つかなーと心配でした。

流石に二日連続朝から夕方まで試飲を二日連ちゃんは今までしたことがなかったです😅

まずはブースの準備をお手伝い♪

いつか彼氏くん自身のワイナリーができたらこういう風に週末試飲会のお手伝いとかできるといいなと思いを馳せます。

Fisar協会のソムリエ主催のBorgo Divinoはトスカーナ州を中心とした約50の生産者が集まっていました。

お馴染みのご近所ワイナリーが多く出ているため準備中から

「チャオ〜!」とみんな声をかけてくれます。

ビオディナミ農法でトスカーナでは珍しいピノ・ネーロを造っているVoltumnaのマルツィオや

Podere Poggiopianoの娘さんマルティーナ。

こちらはVernaccia di San Gimignanoの生産者、息子のアンドレアとはvinitaly前夜一緒に生産者ナイトでご飯した仲です。

ラヴァッキオとはブラジルの同じインポーター繋がり。

新顔ボトルだっ!と指摘すると

そうなんだ!と珍しいヴェルナッチャ種のスパークリングを味見させてくれました。

グレーラという品種を使ったよく安ワインとして捉われがちなプロセッコやロンバルディア州でシャルドネを使いシャンパニュー製法で造られるフランチャコルタなどの地域も品種も違うスパークリングを飲んだ後だったので余計に違いを感じることが出来ました。

ヴェルナッチャのスパイシーさがちゃんとあってスッキリ飲めます。

今年初リリースでいつかシャンパーニュ製法のものも造ろうと思ってるんだと言っていました。

グラッシナという地域(フィレンツェ郊外、車で15分ほど)ではあまりワイン生産しているのを知らないのですが、そこでFoglia Tondaというサンジョヴェーゼ種の古代種を育てている生産者が来ていたので試飲。

フォッリア・トンダにはアンフォラ🏺という甕を使っているそうです。

アンフォラは木樽のように熟成のとき酸素交換があるのですが、木のニュアンスがワインに出ないのが特徴です。

特にサンジョヴェーゼ種70%、コローリーノ種20%、フォッリア・トンダ10%のNocchino(トスカーナ州の方言で子供の頭にするゲンコツ)そしてフォッリア・トンダ100%はバランスが良く、丸みがある良いワインだなと思いました。

毎年この試飲会で会う度に「おいでおいで」と呼んでくれるカンパーニャ州の生産者さん。

Fiano di AvellinoとGreco di Tufoという2種類を試飲。

ナポリ近くの火山の近く、600m〜700mの高所で育てています。

キラキラの太陽で育てられたブドウ品種の特徴なのかパイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツの香り。

熟成したチーズや魚介のパスタとか地元の料理と合わせたくなります。

今回の一番素敵な出会いはTenuta il Plino というワイナリーのサンドロさんとアントネッラさん。

エミリア・ロマーニャ州でAlbanaというロマーニャ地方の品種を使ったワインを造っています。

アルバーナ種はかつてロマーニャ地方では多く栽培されていた地元のブドウなのですが今は全イタリアで80ヘクタールにまで減ってしまった珍しい品種。

名前は出しませんがスーパーに行けば必ず売っている紙パックのワインを生産している大手のワイン会社の本拠地でもあるエミリア・ロマーニャ。

アルバーナという原産種に近く扱いにくい育てにくい品種を育てている地元の農家の人たちに育てやすい品種を勧めていき結果このアルバーナは隅っこに追いやられてしまったそうです。

そんなアルバーナ種をわざわざ苗を六つあるクローンから選び抜き、2ha植え、育てています。

こちらがそのブドウ。

例えば、育てやすい品種のメルローなどは冬、枝を剪定した後に育ってきた枝の一節目でブドウがなる芽が出てきます。しかし原種に近いこのアルバーナは気まぐれらしく、一節では出ない、その次でも、その次でも…となり高い木に成長していき、上から下あっちこっちにブドウがなる状態になってしまうそう。

この写真でもわかるようにブドウがながーく垂れているのも異質。

通常トスカーナでみるブドウの木は人の背丈ぐらい。

彼らのアルバーナの木は3mにもなるそうです!

驚きですね!

まず試飲したのはアルバーナ100%の白(辛口)

年によって違うそうですが2016年は大樽に一年、ボトルに一年熟成。

緑の蜜柑のような柑橘系で野性味のある果実感があります。

香りに反して口元はドライ!

なんだろうこの不思議な感じは!

同じアルバーナ種を甘口ワインにしたのがMuffato del Plino ムッファートとは「カビが生えた」という意味でフランスのソーテルヌという甘口ワインと同じ原理で造られたワインです。

何かというと…ボトリティスというカビ菌が木になっているブドウに自然発生しカビがブドウの粒の中の水分を抜き取り、果汁の成分を変えます。

サンドロさんたちは収穫の時期毎日畑に入り、ブドウの粒ごとに適したものだけを選んでミクロ醸造していきます。

最終的に一つに合わせたものは冬、寒くなってきた時に温度が下がり酵母菌が活動しなくなるので自然に発酵が止まります。

アルコールに変換されなかった糖分が残り甘口ワインになります。

「でもそのままボトルに入れたら春暖かくなってくるとまた発酵しちゃうんじゃないの?」と聞くと

「その通りなんだっ!」

すでに30分以上おしゃべりしててお友達感覚。お互い大好きなブドウとワインの話に熱がこもります笑

酵母は実は思ったよりも大きい粒らしく陶器のフィルターを使用するとフィルターの穴のサイズが0,45μmそれに比べて酵母のサイズは0,5μmつまりこのわずかな差があるためフィルターにかけると酵母は残らずボトルに入れることができます。

前回のボトリング時、1500本分の出来上がったこのムッファートワインを1400本まで詰め終わったところでフィルターの目がいっぱいになって詰まってしまい残り100本フィルターなしで入れてみたところ…

っっっっっっぱーーーーん‼️

コルク飛んだそうですΣ(゚д゚lll)

もったいなーーーーいい!

酵母はしっかり春お目覚めになるみたいですね💦

ということで試飲!

特徴的なのは杏や熟れた柑橘の香り、口の中に甘ったるくなくて、これはもうカビ系チーズの最高のお供ですね!

サンドロさんたちはサンジョヴェーゼ種とカベルネ・ソーヴィニョン種のブレンドした赤も造っています。

この赤たちもバランスが取れていてタンニンも気持ちいい美味しいワインでした。

翌日はナチュラルワインの試飲会に行く旨を伝えると、残念ながらこのナチュラルワインのグループのルールで自分の醸造場で造っていないと入ることができない、自分たちはお金もかかるし、友達の醸造場を借りるしかないから入れないんだと言っていました。

いろいろなナチュラルワインのグループがあって、それぞれ厳しいルールがあると思います。そういったグループに属しているところももちろん、属していなくても、土地を愛して、リスペクトして、大切にブドウを育てて、限りなく自然な醸造方法で個性のある美味しいワインを造っている生産者たちが好きです。

一辺倒に「ナチュラルワイン」ブームに乗って何も足してない、これがナチュラル!と言いつつ、ごめんですが臭いワインは私の中ではちょっと敬遠してしまいます。

大好きなワイン生産者のパオロおじいちゃんがよく口癖で使っている言葉があります

「Tanto di capello!」

タント・ディ・カペッロ

紳士が帽子を片手であげる仕草、彼の前では帽子を脱ぐよというような意味合い。

素敵なワインを造っている同僚たちに、その苦労も含めて敬意表して言うのです。

私もサンドロさんとアントネッラさんへタント・ディ・カペッロだなとお話を聞きながら思いました。

 

 

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5件のコメント 追加

  1. KYO より:

    こんにちは〜😊
    今回も色々あり過ぎて😍😍😍です。
    アルバーナ種のぶどう、藤の花みたいですね。丈3メートルというとビールのポップくらいでしょうか。畑の風景が気になります。
    「Tanto di capello!」タント・ディ・カペッロ、素敵な言葉ですね。脱帽のイタリアバージョンという感じでしょうか。

    このところ立て続けにアンフォラで醸したお酒を飲んでいるので、フォッリア・トンダが超気になってます。
    先月はロワールのシュナンブランなクヴェヴリ(ラベルもまんまです)を、一昨日はにいだしぜんしゅの純米吟醸を飲みました。
    国も仕込み元も全く違いますが、どちらも樽とは違う、フレッシュというか酵母感たっぷりでまろやかな味わいで、超好みでした。
    そんなこんなで、しばらくアンフォラ仕込みを追ってみようかと思っています😊

    箱庭の記事は過去ログに、アンフォラ日本酒の記事はこれから書く予定です。

    週末のワインたち後半の記事も楽しみにしています😊

    いいね: 1人

    1. こんにちは!
      ビールのホップの丈ってそんな高さなんですか?!知りませんでした!
      ビールや日本酒は全然知識がないのでいつか造っている現場に行ってみたいなーと思っています(パスタやパルマ生ハムも行きたい😅)
      にいだしぜんしゅは自社畑があるのですね!こんなにこだわって造られている日本酒飲んでみたいです!しかもアンフォラだなんて!記事楽しみです❤️
      私もアンフォラと聞くと(特に赤ワインの方)試飲会で是非飲みたい!となります。
      白はオレンジワインにしてるところが多いので別のカテゴリーになってしまうのですが赤は同じワイナリーでアンフォラを使ったバージョンとそうでないバージョンがあるので違いを顕著に感じ取れ、アンフォラの方が確かに丸みのある味で好きなんです!
      カエルのラベルが素敵なMontesecondoや最近日本にも入ることになったゴツゴツした8この手が書かれたラベルのOttomani(4人の友達で造っているから八の手)もアンフォラを使ったサンジョヴェーゼがあり、とってもオススメです!

      いいね: 1人

  2. お、ヴェルナッチャ!
    私がフィレンツェで買ってきたワインだ~(^.^)
    スパークリングもあるんですね(*^^)v

    いいね: 1人

    1. そうなんです♪
      ヴェルナッチャのスパークリングは実は私も初めてでした。
      かなり珍しいのかなと思います。
      イタリアは今週から急に寒くなったので赤の季節が来たな!と言う感じです(*^ω^*)

      いいね: 1人

      1. 確かに!!
        夏には、あまり飲みたくないって感じだった赤を飲みたいって思う…。
        季節って不思議ですね(*^^)v

        いいね: 1人

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