ナチュラルワインの試飲会といえばこれ!
というVini di Vignaioliの試飲会へ2年ぶりに向かいました。
仕事の都合で行けない試飲会が多いのですが、ヴィー二・ディ・ヴィンニャイオーリは行きたい!と彼氏くんに何ヶ月も前から一緒に行こう!と懇願してました。
この試飲会にどうしても行きたかった理由は生産者たち側の気合い…
普段試飲会にすら出てこないようなところが来ていたり、代わりの人に頼まずちゃんと本人が来てることが多いです。
ナチュラルワインくくりなので
「うーむ、これは臭い…」と当たる確率も高いのですが、発掘ワイナリーに当たる確率もある試飲会。
なかなかお目にかかれないCamillo Donatiさんにまず会いに行きます。
エミリア・ロマーニャ州のナチュラルワインでスパークリングといえばまず彼のワインを思い浮かべる人は多いのではと思います。
マルヴァジア種のハーブ感がある噛み締めるような白のスパークリング。
ランブルスコ!口が乾くようなタンニンとブドウからちゃんと造ってるからある果実の旨み。美味しい!で、脂の美味しい生ハムとか一緒に合わせたらこのタンニンがバランスをとってくれてきっとさらに美味しいだろうなとお腹が空きます(笑)
会場にはこだわりのハムやチーズの生産者のコーナーもあるのでお昼時ですが、いったん我慢でスローワインで会いそびれたi Mandorliのマッダレーナさんの元へ♡
スヴェレートというトスカーナ州の海側でサンジョヴェーゼとカベルネを使ったワインを造っています。
ビオディナミ農法に詳しく、ブドウの力をきちんと出してあげるのが大切だと知っいる生産者さんです。
もしかしたら近々日本にも輸入されるかもしれないと言っていました。
カベルネもサンジョヴェーゼもi Mandorli の個性が共通してあって日本風に言うと「出汁感がある」ワイン、本当に鰹節のような旨みがあります。
うんまーーーーーいぃ!
去年のイブ行ったレストランで買った2本のワインが感動的に美味しかったのでその二つの生産者La Stoppa ラ・ストッパとTenuta Grillo テヌータ・グリッロのところへ。
この両方のワイナリーが来てる試飲会、他に記憶がないです。
やっぱり来れて良かったぁー!
まずはラ・ストッパ‼️
試飲したのは基本La Macchiona(ボナルダ種50%バルベーラ種50%)とBarbera della Stoppa(バルベーラ種100%)の2種類。
普通なら2015年や2016年が試飲テーブルに並んでいるところですがここでは
前者2002年、2009年、2010年
後者2006年、2010年の順で試飲。
はい?ʕʘ‿ʘʔ
ってなるような年代続き(と順番)ですよね笑
2002年Macchionaは10年待ってからやっとリリースしたらしい代物。
しっかりこなれた感がある中まだ酸味が生いきています。少し抜けてる感があったかな。
2009年と2010年を比べると後者の方が果実味の凝縮感やタンニンを感じました。
バルベーラ・デッラ・ストッパの2006年と2010年を比べると10年は同じ特徴があり同じ年代なのが伝わります。明確に感じ取れるぐらい違います!
ワインはその年の気候によってタンニンやブドウの凝縮感も違うし、醸造でまた変わっていきます。
こなれてきた年代までいくともうどちらが新しい年代かと言うよりはその年を反映したワインの特徴が出てくるのんだなとここのワインを飲んで納得しました。
実はこの試飲会の数日前にもオールドヴィンテージの垂直ブラインド試飲(遊び)をしていて、暑い年のワインなどは凝縮感があり果実にもジャムっぽさが出てきてすぐにわかる。逆に良い年の取り方をしているとまだ若々しくしゃんとしていたりしてオールドヴィンテージは本当に奥が深い!と思いました。
2006年のBarbera della Stoppa がとっても美味しかった。果実以外から来る複雑な香りや味はさすが年代物、出汁のような旨味。
ヨーグルトの酸味みたいなのを感じたけどバルベーラ種はマロラティック発酵(簡単に言えば乳酸に変化する発酵)しないと言っていました。
できれば近々ワイナリー訪問したいと思惑しています。
続いてテヌータ・グリッロ‼️
ピエモンテ州の生産者なのですがお父さんがカンパーニャ州で畑を持っているのでそちらのワイナリーの醸造も手掛けているそうです。
だから試飲テーブルには二つのワイナリー名が。
興味があるのは本拠地の方?ピエモンテの方のワイン。
Baccabiancaという2ヶ月皮に漬け込んだ(その割に色は薄い)マンゴーやライチの風味がある白ワインから始まり、赤はまたもや異質のオールドヴィンテージ。
2007年IGEA
バルベーラ種100%
黒いプルーンや梅干しの酸味、マッシュルームも少し。
マセレーションは45日間と長め。
ボディーもタンニンもあって美味しいです!
2006年Pratoasciutto
ドルチェット種100%
この品種は若目で可愛い果実感がある女性好みしそうなワインが多いのですが、ちゃんと引き出してあげて年代を重ねるとこんなに複雑味が出るんですね!
2004年Pecoranera
フレイザ種65% 残りバルベーラ種、ドルチェット種、メルロー種
うぅーーーーーん♡
好きなワインだこれは!と即思いました。
全然古くさくなってなくていろんな要素が複雑に重なってて、昆布茶や玄米のようなコクがありました。
何でこんなにヴィンテージワインを現行で出してるのか謎だったのですが、最初からそれを目的地に造ってるらしく、そのためにマセレーションを長めにしたりしてるそう。
ラ・ストッパもそうですが、普通ワイナリー側が美味しくこなれるまで待ってからリリースって難しいと思うんです。
もちろんフレッシュなワインも好きなので消費者側としてはそれも飲みたいですが、まだ飲み頃じゃない、せめてあと2ー3年待ったらいいのにと思うのを出してるワイナリーもあるので勿体無いと思います。
スローワイン試飲会でこの会場で会おうねと約束してたCastel del Pianoのアンドレアさんとサビーナさんの元へ!
わーいと再会を喜んでる間に写真撮りそびれたので今年3月の別の試飲会で撮ったお二人の笑顔を載せます。
ちなみにこちらがペペ(胡椒の意味)
そして右から3本目がワインのペペ・ネーロ(黒胡椒)(=^x^=)
珍しいVermentino Neroという黒ブドウで造っています。
軽やかだけど果実味やセージ、ローリエの香りがふわっと来ます。
Sassomanoはカナイオーロ種100%
黒い果実とスーッとしたハーブ感が素敵。
大好きなピノ・ネーロのMelampo2015年はまだまだフレッシュな感じ、もう少し待って飲みたいです。
アンドレアさんとサビーナさんとは2年前にこの試飲会で会い、ワイナリー訪問し、ご飯も一緒に食べたりしました。
この試飲会はこんな風に大好きになれるワイナリーがゴロゴロ隠れてんるんです!
実はフランスからも生産者がきています。
Jerome Saurigny、ロワールの生産者。
そしてブルゴーニュのマコンの生産者の
Gilles and Catherine Vergé
2年以上前からチェックしてた生産者ジルさんも笑顔が素敵なカテリーヌさんと一緒にご本人がいらしゃっていて大感激。
全てのラインがシャルドネのみ、ステンレスタンクのみ。
月の欠けている時に酸素に当てて味を調節するために醸造中の蓋を15分ほど開けるらしいです。
2011年、2004年、2002年を試飲。どれもこれも個性的。
酸味がかなりあり、2002年はくるみやヘーゼルナッツのような感じも。
正直これは好き嫌いが分かれるのではと思いました。でも面白い!
腹減った!ということで食べ物コーナーへ♪
目の前で鉄板で焼いたタコが香ばしいパニーノ
豚さんを飼育して生ハムやいろんな部位を混ぜたソップラサータなどを造っている生産者さんから生ハム熟成36ヶ月とパンに塗ったら美味しい玉ねぎやイタリアンパセリが入ったラルド(豚の背脂)を購入。
昼用に私は栗粉のクレープにフレッシュチーズと生サルシッチャ
彼氏くんは赤ワインが入ったパン(ほんのりピンク色)と羊肉のハンバーグをそれぞれのお店からゲット。
栗粉のほんのり甘さがある生地は最古のパスタのテスタローリを作る鉄板で焼いていました。
これに生サルシッチャの塩気とチーズのクリーミーなフレッシュさがマッチングします。
羊肉のじゅわっとした旨味も美味しかったです。
「彼氏くんがいない困った」迷子していると、デモンストレーションでパルミジャーノ・レッジャーノ削ってるおじさんに
「遠慮して小さいのとってないで、ほらこれ!」とでかい塊をもらいました。
うまいぃぃぃ〜😭
でかーい笑
近辺の生産者さんが集まってる食コーナーもここの醍醐味かと言えます。
腹ごしらえ後、前日の試飲会でも一緒だったトスカーナでピノを造っているVoltumnaのマルツィオにご挨拶。
ここだけは絶対行っときな!とオススメしてもらったCacciagalliというワイナリーが素敵でした。
ここもビオディナミ農法。アンフォラ仕立てのファランギーナ種(白)も良かったですが、Sphaeraneraという聞いたことがないPallagrello Nero種から造られた赤ワインが南のワインとは思えないエレガントさ、フィルターにかけてない中のカカオ感、でも果実が太陽に当たりすぎて熟れすぎてるジャムっぽさがなくとても良かったです。こちらもアンフォラ仕込みだそうです。
ほとんどの試飲会でお目にかかれないキアンティ・ルーフィナ地域、Cerreto Libriのヴァレンティーナさんがいました。
彼氏くんも仲良くさせてもらっていた旦那さんと二人三脚でやってたのですが、数年前、旦那さんが亡くなっています。それでも気丈にワイナリーを女手で守りぬいていて、味見するとため息の出る美味しさ。
旦那さんがまだいた頃のワインが試飲テーブルに並んでました。
「なかなか会えないね、今日は会えて嬉しいよ」と伝えると
「この試飲会は私にとってはとっても大切なのよ。”私達”は一年目から参加してたから」
と言っていました。
隣のテーブルにはアンドレアさんがいる頃から醸造のコンサルタントをしているビオディナミ農法界で有名なミケーレ・ロレンツェッティさんが悲しげな笑顔を見せていました。
会場もあと1時間を切ったので、挨拶に行こうと寄ったIl Casale。
挨拶のつもりが次々とワインが出てきます(笑)
2016年の年代入りトレッビアーノ種で造ったスパークリングから始まり、皮に漬け込んで造ってる(いわゆるオレンジワイン)白の2015年、2012年、2004年!
赤など最後は1986年物を試飲させていただきました。
彼氏くんのコメント「健脚なお爺さん」笑
少し酸化感のある香りはありましたがタンニンや酸味がありまだ生きてるワインでした。
サンジョヴェーゼは若いのから古いのまで化けるなぁー!
アントニオさんの情熱にいつも心がほくほくします。
閉まる直前、ジュワッとヨダレが出る感のランブルスコを造るデニーさん(Podere Cipolla)にご挨拶。
ちなみに顔出し大嫌いな私ですが、しつこく横に写っててすみません^^;
生産者さんのお顔をみなさんにお届けしたいのですが、「あなただけ撮らせて!」が難しいんです。とほほ。
デニーさんのところ行こうとする度に人が並んでたんです💦
人気なのね。
今回もいろいろな生産者さんの想いが一本一本のワインに詰まっていることを知れて、食卓で大切に飲みたい思いが強まりました。
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とっても充実した試飲会だったんですね(^^♪
naturalwinetuscanyさんのお顔から、満足さが伺えます(^_-)-☆
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tabisurueiyoushiさん、ありがとうございます(^^;;
ワインバカですよね〜笑
毎回楽しい反面、試飲会は飲む量や長時間立ちっぱなしで集中してるので体力勝負だなーと感じます💪🏻(^◇^;)
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熱中できるものがあるのは、いいことだなあ~って思います(^_-)-☆
羨ましい(#^^#)
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こんにちは〜。
亀レスですが、全部飲みたーい😍😍😍
素敵過ぎる試飲会ですね。
特にイ・マンドルリさんのが気になりました。
日本に入っていないとのことですが、どこかでこのラベルを見たことがあるような(飲んではいないのですが)と思いつつ、じーっと眺めています。
日本で行われる試飲会だと、生産者さんが来られることなどかなり稀なので、ほとんどはインポーターなど営業の方々がスーツ姿で並ぶことばかりです。なので、その差を思うと。。。ですねぇ😅
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KYOさんも日本での試飲会に行かれたことあるのですか?
逆に日本ワインの試飲会なんか楽しそうだなといつか行ってみたいなと思っています!
試飲会では代理の人でなくて実際に造っている生産者さんが試飲テーブルにいらっしゃるところのみターゲットに回ります。聞ける話の濃さもワインへの思い入れも全然違いますものね。
イ・マンドルリ!そう言っていただけるのとってもうれしいです!
調べたらインポーターさんのサイトで新入荷として既に紹介されているので軌道にのったらどこかのお店にこのラベルが見れる日があるのではと期待しています!
ラベルすごく印象に残りますよね。
前に一度少し入って止まっちゃうなんてこともあるのでそのパターンだったのかな?
もしよかったら、いつか感想お待ちしています☺️
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私が行ったことがある日本の試飲会というのは、基本的にはインポーターさん(ピーロートとか)が主催するものか、百貨店主催の物なので、世界各国のワインが豊富に試飲出来るのが最大のメリットというだけかなーと😅 まあ楽しいですけど。
ソムリエの知人がお店の買付ついでに誘ってくれる試飲会に連れてって貰う時には専門的な話や裏話なども聞ける機会が多いので、その時が一番楽しいなぁと思います。買うプレッシャーも無いし。
ワイナリー の試飲会や、レストラン主催のメーカーズディナーなどに参加すると、醸造担当者の方が色々説明してくださることもありますし、教えて頂けると大変勉強にもなりますが、詳しい話については、そもそも私自身がど素人なので、聴けると嬉しいなぁくらいの感じで😅
インポートワインって、少し入って止まっちゃうこと、よくありますね。本当に。。。
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KYOさんがど素人だなんて!いえいえ全然こんなに食への愛とこだわりがある方なかなかいませんよ!
いつもいろんな発見をさせて戴いてます!
メーカーズディナーそういえば彼氏くんが去年の今頃日本に行ってやってました。
プレゼンの仕方も国それぞれなんですね。
おもしろい!
実は試飲会の記事ってどれほど面白く読んでいただけるんだろうかと気になっているので(オタク記事すぎるのではと危惧してます笑)コメント嬉しいです😊
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