ステファノ・アメリーギのワイナリー訪問、トスカーナのシラー!

やっと!

何ヶ月も待望していたステファノ・アメリーギワイナリーへの訪問が実現しました。

トスカーナ州のコルトーナという地域は今ではシラー品種のワイン産地として有名になりましたが、その中で立役者ともいえるステファノさんのワインは別格!

午後に訪問することになっていたので、先に同じ地域にいるステファノさんとも友人のカルロ・タンガネッリのマルコさんに会いに行きました。

今年は雹害でマンミという地域のブドウ畑はほぼ壊滅的。

「ワイン造りとはそんなものだよ。

今年のマンミはない。でも僕は正直なワインを造っていきたい」

タンガネッリ ワイン

新しいラインでトスカーナ州の昔ながらの醸造法、ゴヴェルナートのワインがあったのでお土産にいただきました。収穫時に一部敢えてブドウを残しておき、発酵が終わったタンクに遅摘みのブドウを加える方法です。

カルロ タンガネッリ

ゴヴェルナート法の伝統について話したり、ついこの間、フランスのジュラ地方でワインを造っているドメーヌ・ミロワールの鏡さんが遊びに来てくれた話など…

もっと話していたい気持ちを抑えて約束の時間に間に合うようステファノさんのワイナリーへ向かいました。

ステファノさん、実は出かける前に電話で

「今日、月の周期がちょうど作業の出来る最後の日なんだよ、君たちとはゆっくり時間をかけて案内したいんだけど…なんとかしよう!せっかく約束したしね!」

と月の周期カレンダーを大切にするビオディナミ農法を実践しているのをヒシヒシと感じる会話も出ていました。

糸杉の並木が美しい道を登って葉っぱが黄色く色付いたブドウの樹々に囲まれます。

コルトーナ シラー

醸造場に入ると発酵などブドウが今まさに自然の力だけで化学変化を起こしているのが感じられる香りでいっぱいです。

良く来たね!と笑顔で迎えてくれたステファノさんまずは畑の地質から詳しく教えてくれます。

ステファノ アメリーギ

粘土質、石灰質、砂質、それぞれの割合。

畑のブドウはそれに合わせて根っこ部分を選び、上に接木する部分をフランスのシラーで有名なローヌ地方からマッサル選択で運んで来ています。

マッサル選択は簡単に言えば家族全部連れてくる感じ。

反対にクローン選択というのがありますが、こちらは双子的に全員同じ顔同じDNAを使うという感じです。

家族は喧嘩もすれば一人一人個性もあって対応も変える必要があるだろうし、家族の誰かが病気になったからと言ってみんなに移るとは限りません。

いろいろな個性が一緒になることで違う変化が出てくるのではと思います。

一方クローンは単一ですが健康な子、強い性格の子を選んでその子のクローンをつくることができます。病気になりにくいかもしれない、でも個性は一つ。

結果いろいろ利点と欠点が両方にあると思います。

なにが凄いって、ステファノさんの最終形態のワインに至るまでの全ての慎重な選択と注意。

醸造場でタンクから試飲させてもらったのは全て2018年収穫したもの。

まずは、コンクリートタンクから粘土質が多いもの→男性的で舌の中心に黒い果実味が乗ってきます。栗やローリエのような風味。

石灰質が少し足された地質→女性的、白い花やスパイシーさがあります。

これが今度は入れ物が変わりセラミック性の球体に入っているとまた違います。

砂質が多い地質、茎入り→松のスーッとしたような芳香性のある香りやトマトの葉っぱのような風味。

粘土質がある地質、茎なし→丸み、骨格がある。

セラミック タンク

同じ年代で地質と入れ物だけでこんなにも違うのか!と思うほど違いが顕著にあります。

ステファノさんなんとこれを毎年2月ごろに味のバランスと香りのバランスを男性的な部分、女性的な部分を補うように作り上げてボトルに入れるのです。

この一つ一つの違いを味わった後に…

完成形、四種ボトル試飲😭

Apice2016年、Syrah2016年、Syrah2014年、Syrah2006年‼️

2006年は彼のファーストヴィンテージで蔵にも限定で少し残っているだけです。

うわぁ〜ん😭

ありがとうぅぅぅ!

「ここには昔の僕がいるよ」

と、昔から足で踏んで潰しているのは変わらないけれど、この時は茎は完全に除こうしていたそうです。

そして初期の頃は木樽(バリック)を使っていたそう。

今もまだ少し残っているバリックは限定の海外向けボトル、ほとんど大樽、コンクリート、セラミックを使用。その木樽たちも数年後に寿命がきたらコンクリートやセラミックに代替えし木は使わないつもりらしいです。

ステファノ アメリーギ ワイナリー

不思議なことに13年寝かせた2006年は醸造から受けたであろう影響から離れ、彼の個性、テロワールに戻ってきていると彼もコメントします。

オレンジ、すもも、プルーン、赤い胡椒の粒、栗粉、紫の花…どのボトルも香りを嗅いではため息が出ました。

おつまみに出してくれたパンはもちろん自然酵母。

チーズも知り合いのAndrea Magiというその道では有名なチーズの熟成師から手にいいれたというペコリーノでとっても美味しかったです。

座っちゃうと話が弾みます。

ナチュラル ワイン イタリア

ビオディナミ農法で大切にするのは畑での仕事だけではないそうです。

この農法を設立したルドルフ・シュタイナーは今では幼児教育でも有名ですが、思想家の彼が目指したものはもっと大きなものだったようですね。

環境へ帰ること…ぶどう畑があって、周りにオリーブの樹々も植えて、キアニーナ牛の放牧場も横にあり、この先に水のエレメントとして動物たちが集える池を作るつもりもあるそうです。

畑で働く人々の田舎の家が畑の近くにあり、そこを学ぶ場所にもしたいと言っていました。

全てのパーツが繋がっていて複雑に入り組んで、でも一つにまた環境へ返還することが大切だと今ではなく10年後、20年後もっと向こうの未来を見据えて様々な活動をしているのだなと感じました。

そんな思想が基盤にあるからこそ、例えば地震で壊滅的になった地域の古いペコリーノ種が植ってる土地を手に入れワインを造ったりもしています。

人間が大きな人だなと思いました。

日本にも輸入されてるので見かけたら是非一度こんなステファノさんの素敵なワインを飲んでみてください。

Stefano Amerighi ステファノ・アメリーギ

http://stefanoamerighi.it/en.html

 

ランキングに参加しています。
よかったら押して下さい♪

ブログランキングに参加しています。
ポチッと押していただけたら
ランキングアップにつながります♪
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください