1年以上前から密かに狙っていたパスタファクトリー見学にやっとこぎつけました!
行きたかったのは黄色い袋が目印のMartelliマルテッリというブランド。
ピサの試飲会に生産者紹介に来ていた時にファクトリー見学においでよと誘われていて、隣にいたチーズ屋さんも、「そのときはうちにも寄ってよ!」と誘ってくれたのです。
マルテッリはピサ県はラーリという小さな町の中にある家族経営のパスタファクトリー。
パッケージの上の方に可愛らしい城壁に囲まれたお城のような町が描かれていますがまさにこの町なのです。
世界で唯一城壁の中にあるパスタファクトリー、伝統をこの城で守ってる!と入口の前にある標識に書いてあります。
入り口は「ここ?!」と思うような細い小道の奥。
小道の名前はVia dei Pastifici「パスタ製造所の通り」
イタリアの法律でパスタはデュラム・セモリナ粉しか使用できないことになっています。
マルテッリでは材料はたった二つ。
デュラム・セモリナ粉と水のみ。
(法律上は塩は入れてもいいのですが、入っていません)
粉の材料は80%は南トスカーナのマレンマ地域から、20%はエミリア・ロマーニャ州から来ています。
製粉はなんとフィレンツェ近郊。
彼らがこだわっている点の一つは昔ながらのブロンズ製の道具を使用すること。
裏返すとフジッリの型なのが分かります。
通常の工場製品はテフロンを使っているいのですがこれだとパスタの表面はつるつる。
ブロンズを使用することで表面がザラっとしてソースが絡みやすいパスタになります。
ただしブロンズの場合は大量生産に向いていないので多くの工場では使われていません。
もう一つのこだわりは長時間低温の乾燥。
通常のパスタが150度で3時間という早さで乾燥させられるのに比べ
マルテッリはなんと38度に保たれた部屋で50時間かけて乾燥させられています。
早く、熱くすることでパスタにストレスをかけることになり、結果、茹でた後の歯ごたえに影響します。
おじさんは何回も「パスタにストレスをかけちゃダメ」と案内してくれている間にいていました。
素材の味がちゃんと発揮されること、歯応え(中の構造が熱により脆くなるので)がちゃんとあるように造る、それには手間暇がかかる。
それを伝えてくれました。
自分たちが造っているものに愛情と誇りがあるんですね。
小さな部屋でウィンウィンとフジッリが出てくるところ。
これが今度はドライヤーのような風のトンネルを通っておじさんの元に。
おじさんは乾燥させるための箱に広げています。
味見♡
このままでも素材感があって美味しいです。
あれやこれやとおしゃべりしていると、おじさんが
「あっ、ちょっと待って、パスタが」
と箱を見るとものすごい山盛り大変なことになっていました。
ごめんなさい(笑)
特別に普段は立ち入り禁止の乾燥している部屋も案内してくださいました。
入った途端カメラのレンズが曇る曇る。
湿度が88%だからそりゃそうか。
マルテッリのスパゲティを食べたことがある方はご存知だと思いますが、このようにぶら下がって乾燥させてる後が袋の中の先っちょが丸まったスパゲッティにも見られると思います。
これはちゃんと人の手が加わっている証拠です。
帰りになんと乾燥前のフジッリを直接袋に詰めてくださいました。
ほかほか!
こんな風にこだわって作っているパスタ、お持ち帰りは数メートル離れたバールで売っています。
さて、チーズのファクトリーにも行きたかったのですが、そちらは見学はこの日開いていないということでラーリの町で気になる軽食のお店へ向かいました。
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