16年もイタリアに住んでいるくせにシチリアに一度も行ったことがありません。
憧れのシチリア。
昔、イタリアに来るのが夢で、イタリアの風景写真を雑誌なんかから見つけて切り抜いては大切にとっていました。
シチリアの風景写真に添えてある羊飼いのおじいさんの一言がいつも私を励ましてくれて、イタリアにいつか行くんだと信じていました。
「ここは、すごくきれいだ。わたしはここにいる。」
そんなことを思い出しながら、家から出れない制限の中、行きたいなぁーという想いを込めてシチリアの伝統菓子カンノーリを作ってみました。
シチリア人はみんな口を揃えて言います
「シチリアのカンノーリは別物!」
本場物には遠くにも及ばないかもしれないけれど、家庭でできる範囲で作ることはできます。
シチリア気分をせめて味わうのです❗️(笑)
材料
〈生地〉
薄力粉 260g
砂糖 20g
ラード 30g
カカオ 5g
塩 小さじ1
卵 20g
白ワインビネガー 10g
マルサラ酒 60g
〈クリーム〉
リコッタ(本場物は羊乳のリコッタですが牛のものを使いました)1kg
砂糖 130g
刻んだビターチョコレート
お好みで、オレンジピール・ピスタチオなど
カンノーリ(cannoli)の語源はサトウキビの茎のカンナ(canna)から来るそうです。
昔々は本当にサトウキビの茎に生地を巻いて作っていたそうです。
実際このお菓子を作るためだけにあるアルミの筒がサトウキビの茎に似ていますね。
近所のキッチン用品を売っているお店で3ユーロで見つけ、いつか使う日を目論んで買っていました。
やっと出番が来ました😅
余談ですが、シチリアのパレルモには300年以上も銅、アルミ、スズなどの厨房用品を売っているシチリア版、合羽橋のような通りVia Calderaiがあるそうです。伝統的なイタリア料理に使う品がここなら揃いそうですね…
生地作り
①薄力粉、ココア、砂糖を混ぜる。 中央をくぼませて、塩、ラード、卵、マルサラ、ビネガーを加え混ぜる。
②全体が混ざったら生地がなめらかになるまでこねる(約10分)。
③冷蔵庫で1時間寝かせる。⇨この間にクリームを作ります。
④麺棒またはパスタマシンで生地を約2mmの厚さにのばし、8cm角の正方形にきる。
ポイント!
もしできるならパスタマシンでのばして折ってまたのばす、という作業を繰り返すと後で油で揚げた時にカンノーリらしいポコポコ膨らんだ気泡が出来上がります。
⑤生地を筒に巻きます。合わせ目に卵をつけて止めます。(ちゃんと止めておかないと揚げる時に剥がれてカンノーリの出来損ないになっちゃいます)
⑥180度の揚げ油で揚げます。
冷めすぎると抜きにくくなると言われましたが、そんな暇はありまあせん。
6本しかアルミ筒がないので揚げては抜いて、そして巻いて新しいのをまた揚げるという忙しい作業になります。
何個か出来損ないができて「お前たちはカンノーリではない!」というレッテルを貼りました(笑)
クリーム作り
①リコッタを一度ざるで濾します。
②リコッタに砂糖、お好みのチョコレートやオレンジピールを入れて混ぜる。
ちなみにオレンジピールは我が家の手作りを使用。
そして砂糖が終わってしまっていたので黒糖を混ぜました。クリームの色はそのせいです。
最後にクリームを詰めて粉砂糖をかければ完成です!
ピスタチオがないのが残念です。
油で揚げて膨らんでくる様子や、型から抜けるかドキドキしたり、ギャーギャー言いながら最後はシチリアの味を頬張って楽しく美味しい時間を過ごしました。
皆様ももしよければお試しください。
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シチリア行きたい 日焼けは嫌いだけど
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あの内臓串焼きが印象的だったよ(笑)
市場も行きたいしエトナのアルベレッロの葡萄畑みたいなぁ。
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(‘-‘*)オハヨ♪ございます。
シチリアのお菓子美味しそう(^¬^)ジュル… 日本でも外出自粛となり親子で美味しい物づくりが増えてるそうで、一番人気は餃子のようです。
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saganhamaさん、こんにちは!
美味しいですけど、海外のお菓子って思いっきり甘いですよね(笑)
餃子!なんてもう何年も食べてないです。
確か、祖母と昔作った記憶があります。小さい頃の手作りの記憶って大切に残りますよね。
今この時期を過ごしてる子供達はどんなふうに大きくなって思い返すのかななんて想像します。
日本も大変な状態だと思いますが、本当に本当にお気をつけください!
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こんにちは~😊
ゴッドファーザーの!w
こんな風に作るんですねぇ。みんなで作ったら楽しそうですね。
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よくご存知ですね!さすがです〜(笑)
フィレンツェにもシチリア人オーナーが経営するシチリア料理(ワインもほぼシチリア産のみ)があって、そこのカンノーリがとっても美味しいのですが、その土地で食べるのはまた違うのかなと思います。ちなみに彼氏くんは初イタリアがシチリアだったのでシチリアは故郷だといってます(笑)
いつかシチリア旅行記事を載せれらたらいいなぁと思います!
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私もシチリア=ゴッドファーザーですね…(^^ゞ
イタリアは本当においしいものがたくさんありますね(*^^)v
カンノーリ、食べてみたい(#^^#)
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曲が頭の中に蘇りますね笑
こういうの作ってる時の動画機会ができたらやってみますo(^_^)o
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ご当地お菓子というのはどれも魅力的ですが、カンノーリ。おいしそうですね^^
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秋月さん、はじめまして、そしてコメントありがとうございます😊
イタリアは国が統一されてからまだ歴史的にも浅いからか州ごと、地域ごとの特色が濃いなぁと感じます。俺の村魂が強いというか(ポジティブに)笑
お菓子一つとってもそこにはその場所に流れている歴史が詰まっていてそれがまた魅力でもあるんだなと思います。
秋月さんのブログ楽しく読まさせて頂いてます(^^)
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こちらこそありがとうございます😊
「俺の村魂」いいですね(笑
郷土料理、家庭料理にはまさにおっしゃるようなその土地の歴史が詰まっているような気がしますね。コロナ禍が去ったらまたあちらこちらを旅しながら色々食べてみたいものです😃
私のブログも読んで下さってありがとうございます😊
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