ついに、レストランなどの飲食業が持ち帰りだけではなく通常営業になりました!
日本でも飲食店、そして食材など提供する生産者さんたちが苦境に立たされていると聞きます。
正直、家にこもっていた状態から急にレストランで食べて良いと言われてもなかなか勇気がいるものです。
人が集まる場所にはもちろん行きたくないですが、ロックダウン中、大丈夫かなと心配していた2店舗に挨拶に行ってきました。
Carduccio
Sdrucciolo de Pitti 10/R, Firenze
ピッティ宮殿の見える小さな小道にある小さな小さなお店で昼間は新鮮な野菜や果実のスムージーや軽い軽食を、週末の夜はがっつりナチュラルワイン バールへと変身。
たまにワイン生産者を呼んだりして生産者ナイトなんかもやってます。
ロックダウン中は農家の野菜やチーズなど家へのお届けを行っていたので、オーナーのフィリッポさんに会う口実も欲しくて「フィリッポ!オススメのワイン六本ブラインドで揃えて!!」
とお願いしたところ、無料で配達
私と彼氏くんのゲーム「ブラインドテイスティング」(品種・産地・年代の当てっこ)のために全てオシャレなワイン雑誌を破って包んでくれ上のキャップシールまで取り除いて届けてくれました。
ロックダウン中どれだけこの一本一本楽しんだことか。
予想が外れては、えぇー!当たったっては、おぉー!と暗くなりそうな気持ちを支えてくれました。
Umore della terra と書かれている右下の赤は若い女性の生産者で本当に極小生産なのですが、とても面白いサンジョヴェーゼ種のワインを造っています。2016年が歳とってて2010ぐらいかと思いました笑
Principianoと書かれている左下のピエモンテ州のネッビオーロもとっても素敵。
お金になるブドウを植えるだけでなくて、森を守り、カエルのために沼を作り、学びの場として果実の木々を育てる。自分が住んでいる地域の環境の守り人、そんな生産者だそうです。いつかお会いしてお話ししてみたいです。
フィリッポさんのお店も配達を行なっていても、もちろん売り上げはガタ落ち、今からお客さんが戻ってくるかもわからない状態です。
本格オープンはまだ来週あたりということでしたが、挨拶がてらワインを買う口実もつけて会いに行くと、段ボールが並ぶ店内でイタリア全土だけでなくフランスなど、なかなかレアで見つからないような取り揃えを並べてくれて選ばせてくれました。
こんな風にワクワクしながら選べるって久しぶりだなと嬉しくなりました。
悩んで結局3本購入(笑)
シチリア島のエトナ山、カラブリア州のチロ、フランス🇫🇷ジュラの方面は日本人の鏡さんがワインを造っている地域でもあり興味があって奮発😆
その足で前日の木曜に開いたばかりの
Coquinarius
Via delle Oche 11r, Firenze
(*ずっと前に撮った写真なので今はもっと席数が少ないです)
コクイナリウスの中心人物、小柄でいつも動き回ってるニコラはワイン関連で尊敬する人の一人。
彼のつながりで、ナチュラルワイン の先駆者でもあるアンジョリーノ・マウレなど数名の生産者を呼んだコクイナリウスでの生産者ナイトへ参加したこともあります。
かっこいい紺色のマスクをつけ、歓迎してくれました。
席数はいつもの70席から35席へ減らし、各テーブルは1メートル以上の間隔があくように設置されていました。
出入り口やお手洗い付近にはアルコールの消毒液。
メニューは使い捨てのため簡単な紙のもの。(つまり他の人が触ったものを触ることがありません)
ワインリストはなっがーいのでPDFをその場で送ってくれます。
リオープンするにもそれなりの覚悟を持ってみんな開けてるのです。
それでも5〜6テーブルにお客さんが来ていて、みんなただ食事というよりは、
「どうしてた?オープンしたっていうから、挨拶に来たよ」
と美味しいワインを飲めること、信頼あるニコラがいること、自分たちが知ってるアノ雰囲気を味わって、またくるよ!
と応援のために来ているようでした。
ここのワインリストはいつもすごいので悩んで悩んで、彼氏くんと私でワングラスずつオーダー
トスカーナでシラーといえばステファノ・アメリーギが有名ですが、そのステファノさんとも友達だというマルケ州の生産者でヴェルディッキオ種とトレッビアーノ種を一部だけ少し皮に漬け込んで造った白。
品種の特徴が出ていて旨味があります。
フリウリ州。
ピノ・グリージョ種をしっかり皮に漬けたもうオレンジワインというよりはロゼに近いこちら、今までにない発見のあるピノ・グリージョでした。
やっぱりお外でこうやって発見しながら飲めるって楽しいですね。
そしてお家で開けるようにお土産に一本購入したのが北のトレンティーノ・アルト・アディジェ州、ボルツァーノ地方のBlatterle種から造られた白。
この地方で昔から育てられている品種なのに今はほとんど残っていなくて全体で1.5haほど生産者も3人ほどしかいないとか。
オマケに品種登録されてないのでラベルに書けません。
ご覧の通り点々で名前が隠れてます。
バレバレだと思うけど😅
ライチやパイナップルなどの南国の果実、ペトロール(石油)のようなリースリングにもある香りが少しあります。
ニコラがサービスで出してくれたブルスケッタがとってもとっても美味しかったです。
ロビオラチーズとアンチョビ、そして手作りのパプリカのジャム。
もう一方はヤギのチーズにミントとイチジク。
品数は多くないですが、ここのブッラータのラビオリにピスタチオと玉ねぎのソースや鳩のレバー詰めにクランベリーを添えたものなどがとっても美味しくてオススメです。
私たちの知り合いの生産者は2ヘクタール前後の小さいところが多いです。この時期に卸している先のレストランが閉まっていることで大変な生産者の友達から「よかったら署名運動にサインをお願い」と連絡が来ました。
様々な行政のルールでうまく回らない歯車を改善できればいいなとサインしました。
応援したい生産者さんがいます。
応援したいバールやレストランがあります。
感染がまた広がるような行動はもちろん慎もうと心がけますが、ちゃんと今から再生できるように消費者として力になりたいなと思いました。
こんばんは(^^)
そちらのロックダウンも少しづつ解除の方向になってきましたね。人が動かないと収入がなくなる業種の人たちの大変さは日本でも感じてます。国からの給付金の支給が遅い事で廃業に追い込まれてる方がたもおられます。日本全国で緊急事態宣言は解除され人の動きも活発になってきてるし、コロナがなくなった訳ではないので2波、3波を心配してます。感染対策をした新しい生活の指針がでてますが、それを守ると収入源は避けられないと感じてます。
感染症に関する経済面の問題解決の為にワクチンと治療薬が早く出来る事を願ってます。
まだまだ油断は禁物です。お互いに気を付けましょう。
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こんばんは!
本当に、また広がってロックダウンになるのではという恐怖が拭えません。
あまり気にしない人たちがアルノ川沿いのバールなんかに密集してアペリティフをしている様子など血の気が引きます。
行くにしても最低限の距離を保ち、ちゃんと消毒など守るのが大切だと思うのですが…💦
食費を捻出するのも大変な人たちもいるので、ずっと社会の動きを止めるわけにはいかないようですね。
急いで6月からヨーロッパ内の移動が解除になったのは夏前になんとか観光業を活性化させたいのかなとも感じます。
早く治療法が確立されるといいですね。
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NATURALWINETUSCANYさん、こんにちは。ブラインドテイスティング、楽しそう。なにより、6本お願い!といってみつくろってボトルをそれように準備してくれるっていうのがステキ。
こちらフランスも、経済危機を抑えるために、少々目をつむって再出発するつもりのようです。こちらも夏のバカンスシーズンはやっぱり外せないみたいです。
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こんにちは!
パートナーがかなりのワインオタクなので(笑)小さな生産者でちゃんと農業からしっかり造ってる心が通える生産者のワインが好きなのですが、このカルドゥッチョのオーナーは気がとっても合いこんな無茶なオーダーも楽しんで受けてくれる貴重な人です。
経済危機、予想してたとはいえ、知っていたお店がこのロックダウンで実際になくなっているのを目の当たりにするとショックですね。道端で立ち尽くしました。「ないっ」って。
フランスへはいつバカンスに行けるかなぁと待ち遠しいです。
イタリアの経済を助けるためにイタリア人は国内のバカンス、国内の商品を買うなど助け合おうというのを感じます。
早く世界が回復して欲しいですね。
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