アスティから北。イウリさんのところから車で25分移動。
すごい絶景バックグラウンドの中にCrealtoはあります。

ロックダウン直前、ジェノヴァのVinNaturの試飲会で出会ったご夫婦エレオノーラさんとルイージさんは大きなジェノヴァの港町から田舎でアグリツーリズムとワイナリーを作るために移住してきました。

ここにたどり着くまで相当探して、建物はまだオンボロだったけど、ここの景色に一目惚れしたそうです。
リノベーションされたアグリツーリズモの建物とプール、そして絶景を眺める併設レストランがあります。

62歳のグリンニョリーノという黒ブドウ品種の木ををここに住んでいた農夫のおじいさんから受け継ぎ、今はバラトゥチャットなどの地元の絶滅危惧種的な白ブドウを植えたりしています。
また、同じ地域の生産者さんと協力してコラボレーションのワインなども造ったりとっても精力的。そして横つながりを大切にしながらこの地域へ活力を与えている、そんな印象を受けます。
旦那さんのルイージさんは「アンフォラ」🏺をテーマに大学で卒論を書いたらしく、この道では有名なトスカーナ(インプルネータ地域)のアンフォラ造りのArtenovaと協力(私たちが以前訪れた工房です)。

木樽熟成とアンフォラ熟成を化学的数値で比べたところ酸素の透過量は全く同じだったそうです。ふむふむ興味深い!

一部の醸造(バルベーラ種のLa Svoltaなどに使われています)。
醸造所ではそれぞれの入れ物がちゃんと温度管理され(特に発酵中温度が上がりすぎないように)、澱抜きは0度に下げて行われます。

こうすることでフィルターをかけたり、余計なものを加えることなく綺麗なワインを造りを行うことができます。
絶景を眺めながらコース料理と彼らのワインを堪能させていただきました。

地元のシェーヴルチーズと手作り玉ねぎのジャム。
畑のお野菜。
ズッキーニとチーズの重ね焼き。
うんまーい!

パスタは2種類。
地元の詰め物パスタ「プリン」のアレンジバージョンで中はバカラ(タラ)が詰まってます。
そして

ニョッキのペストジェノヴェーゼ。すっごいバジルの香り!夏を感じます。
ちなみにパンはこちら。

もはやピエモンテでは欠かせないグリッシーニやターメリックがほんのりのパンも美味。

セコンドは牛肉にピンクペッパー、お塩がまろやか。
付け合わせのラタトゥイーユ風お野菜が火加減がばっちしで固すぎず、柔らかすぎず、嫌いな(笑)人参があの青臭さもなく…どれも本来の素材がどれだけ美味しいか伝わる一品ばかり。
ワインは先に試飲していたものを並べてくれていて、合わせて飲んでねとエレオノーラさん。
私のお気に入りはここのベースワインとも言えるグリンニョリーノ種の赤。
Marcaleone
シンプルに造っていながらしっかり品種特性が現れていて素敵なワイン。

Pionda
ネッビオーロ種。木樽熟成。
黒い果実感としっかりめの苦味すら感じるタンニン。

Agricolae
バルベーラ種、ステンレスタンクで一年熟成。
ブラックチェリー、ブラックベリーなんかの黒い色の果実味がしっかり。
口に広がる味が美味しい!

Vis
アンフォラ使用。
エレオノーラさんがまだ試行錯誤してるところで、「この子はもう生産していないラインなの」と試飲だけさせてもらいましたが素直に個性があって美味しいと思いました。

日が暮れる絶景を眺めながの食事。

最後はデザートで締めて、ワイン込みで一人35ユーロという安さ…
近くにあったらきっと通いたくなっちゃう場所です。

Crealto – Azienda Vitivinicola e Agriturismo
Strada Crealto 6, 15021 Alfiano Natta, Italy
すばらしい景色を前にして、ワイン込みで35ユーロって、かなりステキですね。はたまた要チェック😎
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本当にぜひぜひ❗️アグリもすごく綺麗そうでした!
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