ジビエで元気をもらう元旦

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明けましておめでとうございます。

そして、しばらくぶりの記事になってしまいました。

イタリア、トスカーナ地方では黄色ゾーン(そこそこ自由が効く)からオレンジ(外出できる時間帯に制限、飲食店はお持ち帰りのみ、自治体から出れない)そして赤(外出禁止、生活がガラリと変わりかなりキツイです)へと瞬く間に格下げされクリスマス直前、数日間だけ黄色にやっとこさ戻るまでは実質ロックダウンとなっていました。

そして今、またクリスマスから1月6日のエピファニア(公現祭)までは何色ゾーンも関係なくイタリア全土がほぼロックダウン状態。

この身動き取れない2020年、私と彼氏くんはなんとかワイナリー計画を進められないかといろいろともがいていました。

ワイナリー計画は「甲州ブドウをトスカーナで育て、ワインを造る」事が大きな目標としてあります。

日本から苗木を仕入れてこちらに植えることを願っていましたが、日伊双方の検疫機関に問い合わせて知ったことは、今現在EU圏外からのブドウ苗木を個人・ビジネス共に輸入が禁止されているという事実。

一瞬、道が閉ざされたかと絶望しそうになったのですが、モンテヴェルティーネ(サンジョヴェーゼ品種の地位を確立したといってもいいトスカーナの生産者)のお孫さんから、偶然仕事で訪れたイタリア北部のボルツァーノ近くのワイナリーに一本だけ甲州ブドウの木があったよと教えてもらい、そこを必死に探しあて、連絡を入れてみました。

2020年12月、そのワイナリーのオーナーがなんと快く枝を分けてくださることを承諾してくださったのです。

枝分けをお願いできるのは剪定が行われる冬の間、つまり今を逃せば来年まで待たなければなりません。

そしていただいた枝は専門の苗木業者(いいところと連絡がつきました)へ預け、一年育ててもらい植えることのできる健康な苗の状態で増やしてもらいます。

ところで、イタリアでは州ごとにワイン造りに使用できるブドウ品種が登録されています。

当たり前ですが、トスカーナどころかイタリア全土の登録リストに甲州ブドウは載っていません。

載っていないブドウ品種をワインのブドウ品種登録するためには大学の研究機関と提携し、小さな土地(2000m四方)で実験栽培を行いそこからできたワインをサンプルとして提出し認めてもらわなかればなりません。

イタリアの行政機関がどれだけメンドクサイかは住み始めてもうすぐ17年、肌でよーーーく感じてます。

枝から育て、苗木を植え、ブドウができるまで数年。そこからサンプル造りと登録…

どこを切り取っても実現できるか全く保証がない計画ですが、最初から諦めていたらどこにも辿りつかない、やろう!

ということで、枝までたどり着いたのです。

黄色ゾーンになれば州を跨いだ移動が可能になります。待ちに待ったロックダウン解除直前、行く予定を伝えていたワイナリーから昨日連絡が来ました。

ボルツァーノ付近…大雪!😱

畑に入れない状態だそうです。

おぉぉぉうぅ。

ともかく、進んでいるのかわからない2020年でしたが、きっとこれが2021年に未来のワイナリーに繋がるんだと思いたいです。

そんな元旦、元気をもらうにはジビエだ!といつものサンタンブロージョ市場のお肉屋さんからお肉を調達しました。ちゃんと野生肉も扱っているフィレンツェでも珍しいお肉屋さんです。

いつものおじさんが「おぉー来たか!」迎えてくれ、取り揃えたジビエについて教えてくれます。

以下の2枚の写真、閲覧注意だよと彼氏くんツッコまれました😅

ので、苦手な方はさーっと飛ばしてくださいませ。

コロンバッチ(でっかい鳩?)は身が硬いので煮込みだとか。

猪や山うずら、キジもいましたが今年は鹿肉がいいと豪語していた私。

Cervoオオシカ, Caprioloノロジカ, Dainoダマジカと3種売っていましたが、珍しいダマジカのステーキ部分とオオシカの肉を煮込み用に購入。

お肉屋さんのおすすめ通りに一晩赤ワインと玉ねぎ・にんじん・セロリ・ハーブに漬け込みます。

中のお肉の色がいかにもジビエらしく艶やかで素晴らしく惚れ惚れしてしまいます。

煮込んでる時ものすっごい獣臭がします(笑)

そして、この灰汁!!

ちなみに市場で農家さんから直接買ったあまり見かけないようなお野菜も。この子達は茹でてお塩と初物のオリーブオイルをかけて食べるだけ。お野菜の甘みや香りがあって美味しいです。

まず前菜に購入した牛タンを煮込んでラードで巻かれたハム、肉屋さんがサルサ・ヴェルデ(イタリアンパセリやケッパーを混ぜた緑のソース)と合わせるといいよというのでそれを添えました。

パスタは鹿の煮込みとほうれん草を練り込んだ手打ちパスタのmaltagliataマルタリヤータ(薄く伸ばして適当に切ったもの)

合わせたワインは大好きなプロヴァンス地方のジョーさんのワイン。

早くまた会いに行きたいなぁと涙が出てきます。

メインは鹿肉のステーキ。

数年前から私の中では野生肉ブームです。いつも忙しくて、安いし手に入りやすいという理由でスーパーのお肉を買うけれど、そのお肉達には余分な脂もあり、動物本来とは違う栄養素が詰まっているように感じます。ファーストフードの食事なんてその象徴たるものかなと。体に栄養を与えるために食べてるのではなくて、お腹を満たしてるだけ。

野生肉を食べると人間が本来必要な栄養素がちゃんと行き渡っているように感じます。だってこの子達は森や野を駆け巡り、自然に生えてるものから栄養を得ている。

いつもは無理だけれど、元旦に元気をもらえるジビエ肉を食べて、今年も頑張ろうという気持ちを願掛けしたのです。

今年も、美味しいものや手作り失敗談や大好きな生産者達を紹介したり、たまにワイナリー計画のご報告も挟みながらブログを続けていきたいと思っています。

みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

おまけ。

クリスマス恒例の手作りパネットーネが…なだれを起こしました(笑)

我が家のサンジョヴェーゼブドウから起こした自家製酵母でバターや卵黄にも負けず2日かけてしっかり発酵。しかし、膨れた後にオーブンの中で型からデロデロと出てきてしまい(つまり水分含有量が高い)…滝とい名の芸術作品になってしまいました( ̄∀ ̄)

来年はアマゾンでパネットーネの型を買う決意をしました。

中身は美味しいのに…

合わせるのはもちろん、夏に訪れたヴァイラのバローロ・キナート。

食卓にのる食材やワインに生産者の笑顔があるって幸せです。

5件のコメント 追加

  1. saganhama より:

    明けましておめでとうございます。
    そちらも大変状況になってますね。そんな中楽しみを見つけて暮らされている事は素晴らしいと思います。目標達成の為にも感染対策を徹底してコロナ禍を乗り切ってください。
    首都圏は再びこもり生活になるようなので、既に我が家はお出掛けを極限まで減らしてます。
    今年もイタリア便りを楽しませてもらいますので、よろしくお願いします。

    いいね: 1人

    1. 遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます!日本も感染者数が増えていると家族から聞いていました。本当に、一人一人の意識が大切ですよね。健康でいること、そして周りの人への思いやりを持って、精神的に参っちゃわないように乗り切るしかないですよね。2021年が回復の年となりますように!どうかお気をつけくださいね。
      私も、日本便り楽しみにしています☺️

      いいね

  2. nikonikomaison より:

    ワイナリーの夢、着実に前に進んでいますね!それに甲州ワインをイタリアで、というのにますます興味をそそられます。数年前に甲州ワインをパリの和食レストランで飲んで、その美味しさにびっくりしたのを覚えています。ただそれ以来遭遇していません。
    それにしても、ジビエすごい。フランスのお肉屋でも秋になるとジビエが出てくるけれど、こんなにたくさんの種類を見ることはありません。ノエルあたりからはもう家禽類でいっぱいなので。
    パネトーネ、すごいことに!でもしっかり発酵していてその中身の美味しそうなこと。
    そして、バローロ・キナートのラベル。すぐ目がいきました。なんてステキ。ラベルを集めたいくらいです。
    今年もまだまだ大変なのは変わらなさそうですが、お互いに気をつけてがんばりましょう。ワイナリー計画応援しています。

    いいね: 1人

    1. 嬉しいお言葉ありがとうございます〜!
      なんとフランスに甲州ワインが入っているんですね!イタリアでは「日本でもワインを造ってるの?!」という程度で全く見かけることはありません。(Vinitaly試飲会で一度インポーターが持っていましたが)。結局今週末はまたオレンジゾーンになってしまい枝を取りに行けませんでした。時期を待っているところです。
      フランスのお肉屋さんも美味しそうなお肉がいっぱいありそう!あとフランスで絶対欠かせないのがパテ類、あれ大好きなんです!
      だいたい海外旅行は初日市場に行ってわぁーきぁー言ってます(笑)現地の食文化って面白いし、地元の人たちと片言で話すのも楽しいですよね。
      あっ、ちなみにパネットーネは中に頂き物の(庭の)カリンを煮たものと手作りオレンジピールとダークチョコレートを入れてみたら酸味、苦味、甘味などのバランスが良く、また生地の美味しさも負けなくて今までで一番美味しい出来でした(雪崩れたけど😭)
      ヴァイラのラベル私も好きなラベルど真ん中です♪ワインノートがあるので余白にいろんなラベル貼りたくって見返してはウフウフしてます。もともとデザインが好きでイタリアに来たのでラベルってついつい気になっちゃいます。
      コロナの勢いが全然おさまらない様子で暗い2021年のはじまり、不安もありますが、お互い健康一番!本当に気をつけて頑張りましょう!(^^)

      いいね: 1人

      1. nikonikomaison より:

        コメントに全然気づかずごめんなさい。なるほど、naturalwinetuscany さんはデザイン関係でイタリアですか、もう本当にイタリアはデザインの国ですもんね。フランスとよく似ているけれど、そのあたりイタリアと全然ちがう!って思います。パネットーネ、すごく美味しそうで、頭から縦に大きくちぎりながら食べたい😊ホント、ますます事態は悪化するばかりでなんだかなーですが、こんな中でも小さな楽しみを見つけてやってくしかないですね。早く甲州の枝が取りに行けますように。

        いいね: 1人

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