ワイナリー設立準備③土を掘って検査する

いよいよ土好きの彼氏くんにとっての一大イベント土掘りの日がやってきました!

思えば去年の冬も土掘りに付き合って(別の土地でした)帰りに鹿さんと事故ったんだった…😑

今回はただどうなってるか見たいからではなく、ちゃんとした検査に持っていくためです。

シエナ方面のポッジボンシという町に専用の研究機関のような場所があり、そこでは土の全検査をやってくれます。

土の性質はそのままブドウの質、そしてワインの質に関連する一番大切と言ってもいいぐらいすっごく重要な部分。

色や触った感じ、また州のデータベースにある情報ー例えば、この土地がワインで有名なボルドーのラテン語読みが語源となったバーディガリアン期の地層であるーなど大体わかるものの更に詳しい数字がやっと得られます。

今まで待っていたのはまぁ検査費用が安くないからなんですけど…

方法は五つの穴をサイコロの5の目みたいな位置に掘っていき、それぞれの土を混ぜて持っていきます。必要なのは1〜1.5kgの土です。

一つの穴は最低60cmぐらい掘らなければなりません。

ものすごい強風、温度2℃のそんな中で土掘る私たち。

鯉のぼりごっこをしているわけではなく風が強過ぎて土を袋に入れられなくて困ってるところです(笑)

人が通ったら絶対変人がいると思われる😅

本当だったら専用の彫り機を持っていけば良かったのですが、持っていないので彼氏くんが仕事場から借りた長いスコップ3種類で掘っていきます。

二手に分かれた20分後の彼氏くんの掘った穴。

私の掘った穴↓❗️

余計な力を使わないで早く掘って早くこの凍える場所から帰ろうとする私の気持ちが現れているかと思います(笑)

(まぁスコップの種類が違ったのもありますが🤪)

3Dスキャンで穴のサイズチェック。

こんなちょっとおバカな感じで笑いながら、寒さでブルブルしながら、そして私は4個目あたりで車に避難して穴掘終了。

彼氏くん、最後の穴を掘っているあたりで、どうやらやっぱり怪しいと思ったようで、通りすがりのおばちゃんから「あんた何やってんの?!」と声をかけられたらしく、さらにお昼ご飯に誘われました。

私達の土地の裏の道をちょっと行ったところに(舗装されてない山道で行き止まり)馬を飼ってるドイツ人が住んでると言う話は前から聞いていたのですが、それが彼女でした。

お家はとってもDIYの雰囲気たっぷりなファームハウス。馬だけでなく鶏やヤギや犬やとにかくいっぱい動物がいます。

そして話を聞くとかなり同じクレイジーさを持っているとっても素敵なご家族。

廃墟を20年前に購入し、ドイツから移住して馬も連れてきて、廃墟は自分達で立て直したそうです。

将来の私たちのワイナリーは面白いお隣さんがいることを発見(笑)

さて、後日採取した土を彼氏くんが検査場へ持っていきました。

一緒に行けなかった私の代わりに写真撮ってきてね!!と念押し。

検査場のISVEA
受付はコロナ対策のためなのか外にあったそう。

外にあるこの受付…そんなに行列できるほど土検査の人が押し寄せるのか?と想像してしまった(っやないでしょ)。

10日後に受け取った検査結果は…!

「うっっわっ!高っ!」(彼氏くん雄叫び)

えっ?なになに?!

Ph8,3

今まで畑にPh計刺して出てきた数字は5,0〜6,5(酸性より)。

見たことない数字!

ここからは彼氏くんが説明してくれた内容をできるだけ簡単にわかりやすく書いてみます(2時間ぐらい土の話された笑)

Ph高い=石灰分が多い!

彼氏くんが石灰質にこだわる理由。

それは、高品質の特に白ワインやピノ・ネーロに不可欠だと考えられていて、ブドウの成長期終盤に酸度を保つのに役立ち独特のミネラル感や緊張感のある、背骨の通ったワインになると確信しているから。

以前、お友達生産者のトスカーナでシラー品種の立役者でもあるステファノ・アメリーギから「タツ(彼氏くんの名前)、ピノ・ネーロを植えるなら石灰がないとダメだ!」と助言をもらっていました。酸化カルシウム4818mgという異常に高い数字からもわかるように、見事に石灰が多いのが検査結果の数字から出ていて彼氏くん満足そうです。

土の性質の内訳は→砂質47% シルト35% 粘土質18%

簡単に言えばこれは土壌の粒子の大きさ(左から大きい順)でもあり、水はけがとてもいいことが分かります。

ぶどうは土壌水分が多いと病気になりやすかったり、水を飲み過ぎてブドウが大きく太り水っぽいワインになりかねません。

これと合わせて注目したいのはCEC(保肥力)18,5meg/100g

最低15以上の数値が欲しかったので理想的。

これは栄養を溜める土の中のポケットの数値のようなもの。

これも、不思議に聞こえますが痩せた土壌の方がワインぶどうのアロマ分やミネラル分が凝縮してリッチなエキスが抽出できます。痩せ気味だけど健康な成長ができるギリギリのバランスが取れた状態です。

もちろん土の後には気候があり、醸造があり、作り手の思いがあり(それが反映する作り方)…土だけでワインの味は決まりません。

でもいい土がなければいいワインはできません。

ポテンシャルのある土かどうかは美味しい理想のワイン造りの第一歩です。

なにせ、この土と気候を求めて4年間探し続けたわけですから、この先が楽しみな満足いく検査結果だったと言えますd(^_^o)

4件のコメント 追加

  1. saganhama より:

    こんにちは(^^)
    ブドウ栽培に適してる土地で良かったですね(^-^)//””ぱちぱち 個性的なお隣さんとのこれからのお付き合いも期待できそうで。。。
    彼氏さんタツと呼ばれてるんですか!私も渡米の折にはタツと呼ばれてたので親しみを感じました(^▽^)

    いいね: 1人

    1. わぁん、ありがとうございます(^^)
      育て始めるまではまだまだどうなるかわからないですけど、いいブドウがなるといいな。そして今回絶対冬は寒い作業を覚悟しないといけないのが分かりました(-_-)

      海外の人にとって日本人の名前って長くて覚えられない時多いですよね。彼氏くん本名全部言うと相手が目が点になるのでもうタツとしか呼ばれてません(^^;;
      同じタツさんなんですね。なんだか嬉しいです!

      いいね: 1人

  2. KYO より:

    着々と進んでますね!
    南極の地質調査で使っている長い棒状のボーリング道具を見たことがありますが、あれを手でやってるという感じでしょうか。極寒強風の中、お疲れ様でした。
    3Dでスキャニング!
    手彫りというアナログをハイテク機器で確認するんですね。いまどきらしいですね。
    石灰質が多いと聞くと、シャルドネ好きの血が騒ぎます(笑)
    ブルゴーニュのピノ・ノワールも大好きなので、ピノ・ネーロもあんな感じなのかなぁと思ったりしています。
    ユニークなお隣さんの登場は、今後のお付き合いが期待出来そうですね(^-^)

    いいね: 1人

    1. ボーリング道具検索しました😅
      こんなプロなものどころかもうちょっと手で掘るにしても道具があるのですが、結局それも買わないで掘ったので時間がすっごくかかりました。
      穴掘りの道具は釘みたいに螺旋状になってる棒があってそれをぐりぐり回しながら掘るのを手でするかエンジン付きでするものかあるのですが、将来苗木を植える時エンジン付きがあった方がいいのでは?とかいろいろ言ってるうちに今回はこんな最低限の道具で挑むことに…
      私たちもブルゴーニュのピノが好きであのピノの良さを引き出したような、でも真似事じゃないそんなピノができたらいいなと石灰の数値を見て思いました💪🏻!

      いいね: 1人

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